第33回映画祭TAMA CINEMA FORUM
PassMarket【一般、子ども(4歳~小学生)】
PassMarket【支援会員、障がい者・付添者】
多摩市立永山公民館(ベルブ永山 3階)
多摩市立関戸公民館(ヴィータコミューネ 7階)
国内団地映画を縦横無尽に語り尽くしてきた団地団、いよいよ日本を飛び出し世界の団地映画を語ります。会場をグリナード永山に移しての第2部もお楽しみに!
2010年12月、新宿ロフトプラスワンのトークイベントで結成。メンバーがそれぞれの立場から、映画、マンガ、アニメなどに登場する団地について深く考察して大放談を繰り広げる。話題は団地の美観や構造に対する偏愛にとどまらず、団地登場作品の演出論から大衆文化論、果ては都市論や郊外論にまで飛び火。知恵熱必死の知的エンターテインメント集団。
2024年のパリ五輪のために取り壊されたパリ郊外のイヴリー=シュル=セーヌに実在した公営住宅「ガガーリン団地」を舞台に、団地に住む少年が取り壊しを阻止しようと孤軍奮闘するなかで織りなす恋と友情の青春模様。
もちろん海外にも団地はある。そして団地を舞台にしたさまざまな素晴らしい映画もある。
団地団がTAMA映画祭に登場するきっかけとなった『アスファルト』(仏)や『ほえる犬は噛まない』(韓国)など。今回、満を持して団地団は「世界の団地映画論」と銘打って海外の団地映画を熱く語ります。国策のために取り壊される大型団地。住人それぞれが持つ思い出や抱えるさまざまな問題が根こそぎ更地にされてしまう。16歳の少年が一人で団地という宇宙に宇宙船で乗り出し、この危機に挑んでいく。彼を理解する友人たちもそれぞれの重い荷物を背負いながら関わりを続けていく。やむを得ず妥協を選ばざるを得なかった大人になる前の少年・少女たちの行動に私は俯きながら拳を握る。(昇)
1972年生まれ。写真家/ライター。「住宅都市整理公団」(団地マニアのための団体。2000年に設立。団員は2人)の総裁。2010年に佐藤大、速水健朗とともに「団地団」を結成。主な著書に「団地の見究」、「工場萌え」(石井哲との共著)、「ショッピングモールから考える―ユートピア・バックヤード・未来都市」(東浩紀との共著)、「新写真論」など。
1969年生まれ。脚本家。代表作にアニメ「カウボーイビバップ」(98年)、「交響詩篇エウレカセブン」(2005年)、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」(02年)、映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』(21年)、『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』『ぼくらのよあけ』(いずれも22年)、TVアニメ「ポケットモンスター」(23年~)などがある。
ライター・編集者。ラーメンからショッピングモールまであれこれ執筆。たまにテレビやラジオのコメンテイターなどもやってます。主な著書に「ラーメンと愛国」「バンド臨終図巻」など。愛車は黄色の日産マーチ・カプリオレ。
1974年生まれ。ライター・コラムニスト・編集者。映画配給会社社員、出版社の編集者を経て独立。著書に「ぼくたちの離婚」「「こち亀」社会論 超一級の文化史料を読み解く」「映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ―コンテンツ消費の現在形」「ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生」などがある。団地団との出会いは、出版社の社員だった2011年に足を運んだ団地団トークライブの第2回。ライブ終了後、トーク内容の書籍化をメンバーに直接もちかけ、「団地団~ベランダから見渡す映画論~」の企画・編集を担当(12年に刊行)。13年の独立を機に正式メンバーへと昇格した。
企画・シナリオ・演出担当の小沢高広、作画・演出担当の妹尾朝子からなる二人組漫画家。代表作「大東京トイボックス」シリーズ。その他「ちゃぶだいケンタ」「南国トムソーヤ」 「きょくまん」「青空ファインダーロック」「STEVES」「おもたせしました。」「アイとアイザワ」など。現在は、育児エッセイマンガ「ニブンノイクジ」、街歩きマンガ「ブラガール」などを連載しており、新作を準備中。2016年「団地団」へ入団。
1980年生まれ、富山県出身。作家。大阪芸術大学映像学科卒。2008年「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞し、12年「ここは退屈迎えに来て」でデビュー。主な著書に「アズミ・ハルコは行方不明」「選んだ孤独はよい孤独」「一心同体だった」などがある。団地団への参加は13年秋から。16年に刊行した「あのこは貴族」が岨手由貴子監督によって映画化され、21年TAMA映画賞最優秀作品賞を受賞した。最新刊は、ユーミンの荒井由実時代を描いた長編小説「すべてのことはメッセージ 小説ユーミン」。