第33回映画祭TAMA CINEMA FORUM
PassMarket【一般、子ども(4歳~小学生)】
PassMarket【支援会員、障がい者・付添者】
多摩市立永山公民館(ベルブ永山 3階)
多摩市立関戸公民館(ヴィータコミューネ 7階)
夏祭りの日に、お祭りに行かない人たちの5つの物語。自主映画のヒロインをやってもらうために、喫茶店で学校のマドンナを説得している男。夏祭りに行くためにバス停にてバスを待っているが、一向にバスが来ない人たち。祭りでの花火大会が中止になったことに怒り、勝手に打ち上げ花火を盗んであげようとする人。二日酔いで目が覚めると部屋のエアコンのリモコンがなく、昨日の記憶を思い出しながらリモコン探しの旅に出る女子二人。夏祭りなのに喫茶店でバイトしている女子。何気ない夏の1日が繋がっていく。
主に西東京(日野市)で撮ったので、ロケ地が映画祭の場所と近いです! 当時面白いと思っていたもの、映画としてやってみたかったものをやってみました。この映画を上映していただき、観てもらえて嬉しいです。スタンダードサイズの四角い枠の外側に夏の夕方のあの感じの町が広がっていくような。そんなものに挑戦してみたく制作しました。
1997年生まれ、茨城県出身。東放学園映画専門学校映画制作科在学中に、級友と自主映画の制作を始める。2021年『また春が来やがって』を脚本・監督し、第32回東京学生映画祭にて観客賞と審査員特別賞(城定秀夫監督)を受賞。22年、監督作『明ける夜に』は、第16回田辺・弁慶映画祭をはじめとする5つの映画祭にてグランプリを含む5冠獲得。23年8月に田辺・弁慶セレクションでテアトル新宿、シネリーブル梅田にて上映され、その後各地での上映も続いている。演劇・映像を制作する劇団「セビロデクンフーズ」の主宰もしている。
高校2年、冬。のぶえと村木は仲睦まじく過ごしていた。ある夜、村木は路上で泣いていた女性を家まで送り届けるも、突然女性から「お金は払うから、抱いてほしい」と頼まれてしまう。その頃には、場の空気が断れなくなっており、村木は女性を抱くことに。しかし、この経験がトラウマになった村木は学校を休むようになる。のぶえは村木のいない日常に孤独を募らせていく。
この映画のなかで起こる出来事や、登場人物たちが交わす言葉から透けて見える価値観は、「正しい」ものではないかもしれません。その言葉や振る舞いは、誰かを傷つける可能性もあるでしょう。しかし、彼ら彼女らの価値観、境遇は、決して他人事ではないかもしれないと。思いを巡らすきっかけとなれたなら、本望です。
1993年生まれ、東京都出身。20歳の頃にたまたま観た『鬼龍院花子の生涯』の衝撃が忘れられず、映画制作を始める。ENBUゼミナール在学中に監督した『遠上恵未(24)』がPFFアワード2020に入選。本作が初長編作品。
安藤絢子(アン)は学校には馴染めない、ひとりぼっちの中学生。薄暗い立ち入り禁止の階段だけが唯一の居場所だった。そんなある日、不思議な商店で魔法の万華鏡をもらう。それを覗くと立ち入り禁止の扉が開き、その先の屋上には同じ万華鏡を持った生徒、アイナがいた。二人はすぐに仲良くなり夢のような夏休みを送るのだが、屋上には「昔飛び降り自殺した生徒の幽霊が出る」という噂があった。その幽霊がアイナなのではないかと疑念を抱きながらもお互いにとってかけがえのない存在になっていくのだが……。
タイトルの「ブルー」にはさまざまな意味を込めています。憂鬱。青空。青春。若い日の、あの頃の記憶。言葉では伝わらないこと、伝わらなかったこと、私はこの映画に詰め込みました。それは、あの頃の自分が言ってほしかったこと、あの頃の自分が見たかったもの。そうしたら、今もどこかで泣いているかもしれない昔の私のような誰かがブルーを笑えるその日まで、一緒に歩いていけるんじゃないか、そう信じて。
1997年生まれ、東京都出身。2020年東京工芸大学映像学科映画研究室卒業。学生時代よりプロアマ問わず多くの映像制作に携わる。20年映画研究室卒業制作として制作した初監督作『そして私はパンダやシマウマに色を塗るのだ。』が複数の映画祭でノミネート・受賞。22年、10代の頃の不登校や自殺未遂の経験を元にした本作を制作する。
「ふと、何かに取り組みたくなる。けれどもすぐに無意味に感じてしまう。」そんな大学生の岳はある日ペットボトルロケットを作ろうと思い立つが、やはりすぐに諦めそうになる。そこに現れたのは、帆奈という女の子。2人の出会いに意味はあるのか……?
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1997年生まれ、千葉県船橋市行田1丁目出身。男。裕福な家庭に生まれ、不自由なく育つ。ある時、シネコンで見た映画を契機に以後もたまに映画を見るようになる。紡ぐ言葉と映像に真摯に向き合ってメッセージを届け、皆んなのココロを動かせる人間になりたい!と思い、映画美学校に入校。同校フィクションコース初等科23期修了。
ひとしの親友は数年前バイク事故で死んだ。ただ、ひとしが心を閉ざしはじめたのはそれよりも前のことだ。事故で死んだ親友の妻・美緒は、当時ひとしと付き合っていた、しかし美緒は、ひとしとの交際中、その親友と新たに交際をはじめたのだ。ひとしは死んでしまった親友へのやるせない気持ちと、今は隣にいない美緒の存在をどこか感じながら、言い訳とともに生きているのだった。
自分にとって初めての長編だったので題材や描き方をとても悩みましたが、今しか撮れない形で作品を作れたと思います。何かに寄りかかりながら寄り添って生きていく人々を描きました。題名にも入ってる言葉を、映画を観た後にぼんやりと考える時間ができたらいいなと思っています。
1996年生まれ、東京都出身。17歳から俳優活動をスタート。以降、舞台・TVドラマ・映画、ナレーションなど数多く出演。役者業の傍ら独学で脚本を書き始め、初監督作品の『中村屋酒店の兄弟』で数々の賞を受賞。役者と監督の二刀流をこなす期待の若手。「第30回 東京学生映画祭」グランプリ、「門真国際映画祭2019」最優秀J:COM賞、「第11回下北沢映画祭」観客賞、「第13回田辺・弁慶映画祭」TBSラジオ賞。昨年公開の映画『虹が落ちる前に』(22年)では、「門真映画祭2021」優秀助演男優賞、「第7回賢島映画祭」助演男優賞を受賞。
1965年生まれ、愛知県出身。株式会社ハピネットで邦画プロデュースに従事。2023年に独立してNAGATA株式会社を設立。2003年『ヴァイブレータ』でプロデューサーデビュー。主な作品に『人のセックスを笑うな』(07年)、『凶悪』(13年)、『私の男』(14年)、『残穢【ざんえ】ー住んではいけない部屋ー』(15年)、『アンダー・ユア・ベッド』『惡の華』(19年)、『ロマンスドール』(20年)、『マイ・ブロークン・マリコ』(22年)など。
仏・パリ生まれ。2000年より映画配給と宣伝を手がける一方、ドキュメンタリー映画のプロデューサーおよびフランス映画祭の運営に携わる。02年から東京国際映画祭に参加し、19年半の在籍中にコンペティション部門や日本映画部門などのプログラミング・ディレクターを務めた。21年4月よりフリーランス。22年3月にはウクライナ映画人支援上映会を企画するなど、上映企画プロデュースや映画関連の執筆を手掛けている。