第33回映画祭TAMA CINEMA FORUM
PassMarket【一般、子ども(4歳~小学生)】
PassMarket【支援会員、障がい者・付添者】
多摩市立永山公民館(ベルブ永山 3階)
多摩市立関戸公民館(ヴィータコミューネ 7階)
インドネシアの小さな島にある人口1500人のラマレラ村。住民たちは互いの和を何よりも大切にし、自然の恵みに感謝の祈りを捧げ、言い伝えを守りながら生きている。そのなかで、「ラマファ」と呼ばれるクジラの銛(もり)打ち漁師たちは最も尊敬される存在だ。彼らは手造りの小さな舟と銛一本で、命を懸けて巨大なマッコウクジラに挑む。ライフワークとして30年間ラマレラ村の人々を追い続けてきた写真家・映像作家の石川梵監督が、2017年から19年までに撮影した映像を基に制作。自然とともに生きるラマレラ村の人々の日常を、繊細かつ臨場感あふれる映像で描き出す。
1990年代からラマレラ村に通われている石川梵監督の渾身の作品。陸、海、空、水中からの迫真の映像。近代化が進むなかで伝統の捕鯨を続ける人々の貴重な映像。記録映画としても非常に価値ある作品。迫力の映像と、ラマレラ村を知り尽くしている石川梵監督のお話をお届けしたい。映像のなかで登場する、捕らえられ、命の灯が消えゆくクジラの目が語りかけるものは何なのだろうか。(西)
1960年生まれ、大分県出身。写真家、ノンフィクション作家、映画監督。AFP通信のカメラマンを経て、90年よりフリーの写真家となる。アジア、アフリカ、南米など世界各地で撮影を行い、大自然とともに生きる人々の祈りの世界の取材をライフワークとする。インドネシアのレンバタ島に今も残るモリを使った伝統的なクジラ漁の撮影を90年代より行っており、同漁を題材にした『くじらびと』では、第31回(2021年度)日本映画批評家大賞 ドキュメンタリー賞を受賞した。