第33回映画祭TAMA CINEMA FORUM

プログラム紹介

【D-3】TAMA NEW WAVEある視点―Vol.3―

11/12[日] ベルブホール
チケット情報

チケット料金

一般
前売:1,000円 / 当日:1,200円
子ども(4歳~小学生)
前売:800円 / 当日:900円

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多摩市立永山公民館(ベルブ永山 3階)

取扱時間:9:00〜17:00
※ただし、休館日および祝日の11/2、11/3、11/16、11/23は休止

多摩市立関戸公民館(ヴィータコミューネ 7階)

取扱時間:9:00〜17:00
※ただし、休館日および祝日の11/3、11/6、11/20、11/23は休止
会場アクセス

ベルブホール

〒206-0025 東京都多摩市永山1-5
小田急多摩線/京王相模原線「永山駅」より徒歩2分。ベルブ永山5階

Double Role

  • 2022年/43分
  • 監督=川西薫
  • 撮影=岬康晟
  • 音楽=岡﨑保憲
  • 出演=松橋早友梨、松橋要、荒谷淳一、荒谷飛翔
予告編

作品紹介

デフカーリング選手の松橋早友梨さんを1年追ったドキュメンタリー。彼女は、兄と共に地方大会を勝ち抜き、ろう者として初めて全国大会への出場が決まり、子育ての傍ら全国各地で練習を重ね、忙しい毎日を送っている。娘が聴者だと知った時の率直な思いや、コロナ禍での思わぬ影響などがあった1年を通じて、「デフカーリング選手」と「母親」という側面からその素顔に迫る。

監督からのメッセージ

2021年の秋から1年間、松橋選手の生活を撮影させて頂きました。ろう文化もカーリングも自分にとっては未知な世界でしたが、自分が何も知らないということを自覚する怖さと、知らない世界を知る面白さ、その両方の経験ができました。観客のみなさんにとっても、そんな経験ができる映画であれば嬉しいです。

川西 薫(かわにし かおる)監督

1983年生まれ、静岡県出身。東京工芸大学芸術学部映像学科卒。脚本家に師事し、プロットライターとして活動後、伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞を受賞し『子供は天使ですか』(2017年)を監督。デフカーリング選手を追った『Double Role』(22年)でドキュメンタリーを初監督。あいち国際女性映画祭審査委員特別賞、観客賞を受賞。

生いたつ赤

  • 2023年/42分
  • 監督・脚本=宮原悠
  • 撮影=大坪隆史
  • 音楽=鈴木実貴子ズ
  • 出演=木下琉維、愛弥、三宅亮輔、映舞、中村有希、松原大、青木優希、飯田圭子、有福正志
予告編

作品紹介

内気な小学2年生のソウタは夏休みに入っても母親がナイトワークで働き詰めであることから、どこにも遊びに連れて行ってもらえず、夏の思い出が一つもないまま夏休み最終日を迎えていた。学校から出されている夏休みの宿題の絵日記「夏の思い出」の題材を探しに外の世界へひとりで向かう。

監督からのメッセージ

映画のテーマは「嘘による成長」です。一般的にはネガティブなものとして扱われる「嘘」を通して主人公のソウタが如何様に成長するのか? ネガティブなことなのか? とラストでは問います。またこの映画の登場人物を意識的に一面的、二面的に分けて描いています。多面的に描いた主人公ソウタとの対比の構図は我々の人生ともリンクしていますので、見る視点によって感じ方ががらっと変わる映画に成りました。

宮原 悠(みやはら ゆう)監督

1994年生まれ、熊本県出身。幼少期より映画好きの祖母や母と休みの度に映画館に通っていた影響で兄弟とホームビデオを使いドラマやアニメのパロディを撮影して遊んでいた。成人し、地元のテレビ局で数年経験を積んだ後、2018年に上京し独学で映画監督としての活動を開始。『生いたつ赤』は自身4作目。また「カンヌで死ね」を目標に創設されたDIE IN CANNESの主宰として活動している。

カフネ

  • 2023年/66分
  • 監督・脚本=杵村春希
  • 脚本=千葉美雨
  • 撮影=髙本優
  • 音楽=井澤岳丸
  • 出演=山﨑翠佳、太志、松本いさな、木下隼輔、桜一花、入江崇史
予告編

作品紹介

高校三年生の瀬川澪は、彼氏である遠山渚との間に、子を妊娠してしまう。澪は、妊娠したことを渚や家族に打ち明けられずにいたが、たった一人、親友である峯田夏海には話すことができた。澪は、さまざまな困難に直面しながらも、今まで言葉にしてこなかった気持ちを伝えるために、渚の元へ向かう。小さな田舎の港町を舞台に、この街に生きる彼らの、これまでと、これからを描く。少女と少年の「恋ではない、なにか。」の物語。

監督からのメッセージ

『カフネ』は、10代の妊娠を通して、人と人との真実の対話を描くことにフォーカスした作品です。本作を監督するにあたって、俳優の皆さまの秘められた個性をカメラの前で発露させることに注力しました。それらがキャラクターの感情と接続し、共鳴しています。また、物語の舞台となる三重県熊野市の美しい自然と街並みにも、ぜひご注目ください。

杵村 春希(きねむら はるき)監督

2001年生まれ、兵庫県西宮市出身。大阪芸術大学入学後、撮影監督として数々の自主映画に携わる。自身初となる監督作品の『カフネ』は三重県熊野市でのオールロケを敢行し、同大学教員の佐々木原保志撮影監督や三原光尋監督はじめ学科内から高い評価を受ける。また、23年3月に開催された第18回大阪アジアン映画祭(OAFF2023)インディ・フォーラム部門にて最年少監督としてノミネートされ話題を呼んだ。

朝がくるとむなしくなる

  • 2022年/76分
  • 監督・脚本=石橋夕帆
  • 撮影=平野礼
  • 主題歌=ステエションズ
  • 音楽=CHAN(ステエションズ)
  • 出演=唐田えりか、芋生悠、石橋和磨、安倍乙、中山雄斗、石本径代、森田ガンツ、矢柴俊博
予告編

作品紹介

働くこと、あるいは学校へ行くこと、生活していくこと。私たちは日常の様々な場面で心を消耗して生きています。会社を辞めた希(24歳)はコンビニでアルバイトをしていた。何も起こらない日常。現状を親にも言えず、バイト先でもなかなかうまくできず肩身の狭い思いをしていた。ある日、中学時代のクラスメイト・加奈子(24歳)が来店してきて日常が動き出す。

監督からのメッセージ

人はちょっとしたことで簡単に傷つきます。毎日当たり前に朝がくるたび、自分だけが置いてけぼりにされたような気持ちになるかもしれません。それでも、誰かが「大丈夫だよ」って寄り添ってくれたら、それだけで何とか生きていけるような気がしたり、こんな自分も悪くないんじゃないかと思えたりもする。いまより少しだけ、いい明日がくる事を期待できるような、そんな作品になっていましたら幸いです。

石橋 夕帆(いしばし ゆうほ)監督

1990年生まれ、神奈川県出身。2015年、短編映画『ぼくらのさいご』が田辺・弁慶映画祭コンペティション部門に選出され映画.comを受賞。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭、福岡インディペンデント映画祭など複数の映画祭に入選。19年、初長編映画『左様なら』が大阪アジアン映画祭インディ・フォーラム部門に入選。アップリンク吉祥寺ほか全国20館以上で公開される。本作が長編2作品目となる。

プログラム一覧

藤原季節氏、内田健司氏、周本絵梨香氏
藤原季節氏、林知亜季監督、義山真司氏、柾賢志氏、佐藤考哲氏、浅沼ファティ氏、石原滉也氏、毎熊克哉氏
奥浜レイラ氏(映画・音楽パーソナリティ)、高橋芳朗氏(音楽ジャーナリスト)、村山章氏(映画ライター)
佐藤浩市氏、阪本順治監督、伊藤さとり氏(映画パーソナリティ)
上田誠氏、山口淳太監督、藤谷理子氏、石田剛太氏
永田芳弘プロデューサー、矢田部吉彦氏(前東京国際映画祭ディレクター)
福島良一氏(野球解説者、メジャーリーグアナリスト)、蛭間豊章氏(報知新聞社メジャー担当記者)、久保田市郎氏(SLUGGER編集長)
千原徹也監督、川上未映子氏(作家)
木村聡志監督、莉子氏、筧美和子氏、みらん氏、森直人氏(映画評論家)
石川梵監督
鈴木仁篤監督、赤坂太輔氏(映画批評家)
赤坂太輔氏(映画批評家)
大山顕氏、佐藤大氏、稲田豊史氏、速水健朗氏、妹尾朝子氏、山内マリコ氏
亀山睦木監督、小川深彩監督、森美春監督
菊地成孔氏(音楽家/文筆家)、佐々木敦氏(思考家/HEADZ主宰)、池城美菜子氏(音楽ライター/翻訳家)
小野峻志監督とご出演者のみなさま
福永壮志監督、中井圭氏(映画解説者)
アサダアツシ氏(脚本家)、金子鈴幸氏(脚本家)
堀井綾香監督、福地桃子氏、青木柚氏