第28回映画祭TAMA CINEMA FORUM
11/23(祝・金)に開催される第19回TAMA NEW WAVEコンペティションにおいて、当日ノミネート全5作品を観賞し、グランプリ作品に投票する一般審査員を募集いたします。一般審査員の詳細・応募方法については、こちらのページ にてご確認ください。
千絵子は大阪の十三に住み、梅田で働く女である。最近、千絵子は拓真と別れた。ある日、拓真が千絵子の家に置いてあった私物を取りにくることになった。拓真は突然仕事を辞めたりなどして、情緒不安定である。案の定、もう済んだはずの別れ話はもつれはじめた。
アラサーの哀愁と銃撃戦の映画です。僕は、大阪の天満に住んでいます。その近所の友人たちと、近所の好きな場所で撮りました。それゆえの良くも悪くもリラックスした雰囲気を持つ映画ですが、楽しんでいただけると幸いです。上映の機会を与えていただき感謝しています。
1989年大阪府出身。小学生のとき、ジャッキー・チェンの『レッド・ブロンクス』、鈴木清順の『ピストルオペラ』を目撃、衝撃を受ける。大学入学時より映画を撮り始める。2017年に製作した『子どものおもちゃ』がぴあフィルムフェスティバルにて準グランプリ、うえだ城下町映画祭にて審査員特別賞を受賞。
小さな田舎町で少女失踪事件が起きる。少女は失踪以前に自分の作り方を動画に残していた。事件以来、自分の変化に違和感を覚える少年は動画を元に少女の復元を試みる。
「いつも考えているのに、答えがでない」そんな疑問を映画にしました。是非、都合のいいように解釈してください。そして『シアノス』がどんな映画だったのか教えてください。
1984年生まれ、島根県松江市出身。上京後、ENBUゼミナールで映画制作を学び、2009年に修了制作『生』を制作。11年に自主制作『グラビア』を発表後、『変態-metamorphose-』(14年)、『シアノス』(18年)を制作。現在に至る。
サラリーマンのヒビキはふと立ち寄ったバーで倒れ、絵描きのマチとパンクロッカーのヨルに介抱される。導かれるままヒビキが診察を受けたのは精神科。マチは10年間パニック障害に悩まされていた。拠り所のないヒビキは彼らと関わりを持つようになる。孤独な彼らが救いを求めて足掻き、助け合い、すべてを忘れて笑うときもある。そうしてみんな生きてゆく。
たくさんの人が生きていて、死んでいきます。上京時、新宿駅ホームでどこを見ても人がいて、電車が止まり曇った空、灰色の煙の中から「もうお前は戻れない」と言われた気がしました。『52ヘルツの鯨』のように皆孤独で、ひとりじゃないと思うようになりました。こんな自分と背中がくっついたような映画に協力してくださった皆様、本当にありがとうございます。
1985年生まれ、宮城県出身。2010年、髙橋那月との共同監督長編『白昼のイカロス』がPFFアワードに入選、審査員特別賞を受賞。第29回バンクーバー国際映画祭ドラゴンアンドタイガーアワード部門にノミネート。同年、『ニューキッズオンザゲリラ』をユーロスペースで上映。
地方の田舎町に住む優は母・礼子と団地で2人暮らしをしている。優は学校にも行かず近所の沼でボートに乗り、ただ時間が過ぎていくのを待っている。そんなとき、月に一度養育費を届けに来る父・聡から再婚の報せを聞く。母に依存し、子に依存した2人の生活が少しずつ崩れていく。
こういうことを言うのは恥ずかしくて苦手なんですけどあえて言うとすれば、この映画はずっと引きずっていた過去を吐き出すように撮りました。撮ったところで事実は変わらないわけですが、これからも生きていくのは多分俺なので、自分の中で何かが変わったという実感があるからいいやと思ってます。この映画が誰かの何かになれたら、本当に嬉しいです。
1998年生まれ、茨城県出身。東放学園映画専門学校2018年卒業。
飯塚美希は夫・由則に対して不満を持っている。ある日、由則の同僚・林多香子とその夫・充とともに、別荘を借りて2夫婦で休暇を過ごすことになった。
しかし、現地に着くやいなや、由則と多香子は急遽発生した仕事上のトラブルを解決するため別行動に。そんななか、由則が話した仕事の思想を聞いた美希は、由則との間にある溝が埋まらないことに気づいてしまい……。
こういったものが一度作ってみたかったという映画です。避暑地での色恋沙汰映画です。登場人物たちの行動や考えは共感できたり、できなかったりするかと思います。その行動に行き着くまでのみえない部分のことを想像しながら観てもらえると嬉しいなと思います。そして何より映画を楽しんでもらえればと思っています。
1987年生まれ。長野県出身。日本大学芸術学研究科修了。在学中から映画制作に励み、現場経験を積む。修了後、ホラー系オリジナルビデオシリーズを監督。現在は、自主企画を進めながら商業映像などに携わっている。