第28回映画祭TAMA CINEMA FORUM

プログラム紹介

【B-1】牙をむく男たちの魅力

11/17[土] パルテノン多摩小ホール

チケット料金

一般
前売:1,200円 / 当日:1,400円

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孤狼の血

  • 2018年/「孤狼の血」製作委員会製作/東映配給/126分
  • 監督=白石和彌
  • プロデューサー=天野和人
  • 原作=柚月裕子
  • 脚本=池上純哉
  • 撮影=灰原隆裕
  • 美術=今村力
  • 音楽=安川午朗
  • 編集=加藤ひとみ
  • 出演=役所広司、松坂桃李、真木よう子、滝藤賢一、石橋蓮司、江口洋介、竹野内豊、音尾琢真、中村倫也、阿部純子
この作品は15歳未満の方のご鑑賞はできません

ストーリー

「暴対法」成立直前の昭和末期、かつて戦争とまで呼ばれたヤクザの勢力争いが勃発した広島で、新たに燻り始めていたヤクザ同士の抗争が激化。組織に深く寄り添うことで組織間のバランスを保ってきたマル暴刑事・大上(役所)と新人刑事・日岡(松坂)も暴力の大きな渦に次第に飲み込まれていく。

コメント

1970年代に一世を風靡した東映「実録ヤクザ路線」をそのまま継承し、平成末期の現代に、野蛮で醜くもしたたかな当時の男どもの生きざまを蘇らせた、白石監督の渾身の作品。北野武監督の描く深く静かな暴力とは対照的に、深作欣二監督直系の切れ味の悪い大ナタで力任せにぶった切るような荒々しくエグい描写が、とてつもないリアルさで観客に襲いかかる。一匹狼として生きるためにヤクザと同化し、悪事に加担する大上の姿はにわかに受け入れがたいものがあるが、それを支えている信念の純粋さと、その精神を見事に受け継ぐ日岡の姿は感動に値する。この点は東映の実録ヤクザ路線にも、その前の任侠映画・股旅・時代劇にもなかった新たなポイントで、かつて東宝の黒澤明監督がデビュー作『姿三四郎』から遺作『まあだだよ』に至るまでこだわり続けた、師匠から弟子への「継承」を想起させるものとなっている。(丈)

プログラム一覧

今泉力哉監督、三宅唱監督
東出昌大氏、金原由佳氏(映画ジャーナリスト)
望月衣塑子氏(東京新聞社会部記者)
大九明子監督、菊地健雄監督、白石裕菜企画プロデューサー、八尾香澄プロデューサー
伊藤沙莉氏、渋川清彦氏、飯塚健監督
高橋隆大氏、長尾理世氏、石丸将吾氏、唐鎌将仁氏、飯野舞耶氏、律子氏(以上出演者)、石川貴雄氏(助監督)
清原惟監督、佐々木敦氏(批評家/HEADZ)、長尾理世氏(『ゾンからのメッセージ』出演)、律子氏(『ゾンからのメッセージ』、『わたしたちの家』出演)
ベルトラン・マンディコ監督、エリナ・レーヴェンソン氏(女優)、五所純子氏(文筆家)
有坂塁氏(移動映画館「キノ・イグルー」代表)
原一男監督
遠藤麻衣子監督、夏目深雪氏(批評家、編集者)
村川透監督
団地団
(大山顕氏、佐藤大氏、速水健朗氏、稲田豊史氏、山内マリコ氏)
細川徹監督、三宅弘城氏
菊地健雄監督、片桐はいり氏
カメ止めチーム
中野ダンキチ氏(サメンテイター)、藤田みさ氏(ラジオパーソナリティ)、中野将樹氏(芸術家)ほか
深川麻衣氏、志田彩良氏
枝優花監督、穂志もえか(保紫 萌香)氏、金原由佳氏(映画ジャーナリスト)