第34回映画祭TAMA CINEMA FORUM
永山公民館(多摩市公民館)
関戸公民館(多摩市公民館)
舞台は石川県珠洲市。2023年5月5日、石川県奥能登地方にて、最大震度6強を記録した「令和5年奥能登地震」が発生。この地震の被害から町は、復興を目指していた。祭り好きの人々はなんとかお祭りを成功させ、復興の道を歩み始めた。2024年1月1日、再び珠洲市を「令和6年能登半島地震」が襲う。度重なる地震によって壊滅的な状況に陥った珠洲の人々は、それでもまた、立ち上がろうとしていた。
二つの地震と町の再生を映し、監督自身も被災しながら取材を続け完成させた、渾身のドキュメンタリー映画。
元日の地震から時間が経ち、能登に関するメディアでの報道も徐々に減ってきました。このまま風化してしまってよいのだろうかという思いがあり、今回能登で撮影された作品の上映を企画しました。
本作は、地震で被害を受けながらも珠洲市で生活を続け、能登の象徴の一つであるキリコ祭りに精を出す人々の姿と、元日の能登半島地震の前後の珠洲市の様子が映し出されたドキュメンタリー映画です。メディアではなかなか報じられない珠洲市の皆さんの日常を知ることができ、広大な自然やキリコの美しさを画面から感じることができます。
ゲストには本作の有馬尚史監督、珠洲市出身の写真家松田咲香さん、聞き手には小川紗良さんをお迎えします。お三方とも珠洲市と深い関わりがあり、貴重なトークになると思います。(こ)
1987年生まれ、千葉県出身、町田市在住。2011年に多摩美術大学に入学。同年より映像作品の制作を開始。13年に制作した長編作品をきっかけに大木一史氏の制作に関わり同氏に師事。23年5月に起きた地震からの珠洲の復興の様子を撮影するなか、元日の能登半島地震では自身も被災。計画を立て直したうえで撮影を重ね、『凪が灯るころ~奥能登、珠洲の記憶~』を作り上げた。
1986年生まれ、石川県珠洲市出身。大学卒業後、東京でカメラマンのアシスタントを経験。2014年から地元珠洲で写真家として活動を開始。以来、能登地域の風景や人々を記録し、地域情報誌の専属カメラマンとして活躍。元日の能登半島地震で自宅が被災。現在はコミュニティスペースの運営を通して地域活動に取り組んでいる。森のスタジオ作りに向けて準備中。
1996年生まれ、東京都出身。文筆家・映像作家・俳優。NHK「まんぷく」、ひかりTV「湯あがりスケッチ」などに出演。初長編監督作『海辺の金魚』は全州国際映画祭に出品され、自ら小説化も手がけた。2023 年、活動拠点として「とおまわり」を設立。現在、J-WAVE「ACROSS THE SKY」(日曜午前9時〜12時)でナビゲーターを務めている。