第34回映画祭TAMA CINEMA FORUM

プログラム紹介

【B-7】ぼくが生きてる、ふたつの世界

11/30[土] パルテノン多摩小ホール
チケット情報

チケット料金

一般
前売:1,900円 / 当日:2,000円
子ども(4歳~小学生)
前売:800円 / 当日:900円

▼インターネットで購入

teket(テケト)

▼窓口で購入

永山公民館(多摩市公民館)

取扱時間:9:00〜17:00
[休館日と祝日を除く。休館日:第1木曜、第3木曜]

関戸公民館(多摩市公民館)

取扱時間:9:00〜17:00
[休館日と祝日を除く。休館日:第1月曜、第3月曜]

パルテノン多摩総合案内窓口

取扱時間:10:00〜19:00
[休館日を除く。休館日:11/11(月)、11/12(火)]
※パルテノン多摩が会場の【B-1】〜【B-9】のみ取扱い
※パルテノン多摩の「オンラインチケット」および「電話予約サービス」はご利用いただけません
会場アクセス

パルテノン多摩 小ホール

〒206-0033 東京都多摩市落合2-35
小田急多摩線/京王相模原線/多摩都市モノレール「多摩センター駅」より徒歩5分。(パルテノン大通りを直進)

ぼくが生きてる、ふたつの世界

  • 2024年/「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会製作/ギャガ配給/105分
  • 監督=呉美保
  • 原作=五十嵐大
  • 脚本=港岳彦
  • 企画・プロデュース=山国秀幸
  • 撮影=田中創
  • 美術=井上心平
  • 音楽=田中拓人
  • 編集=田端華子
  • ろう・手話演出=早瀬憲太郎、石村真由美
  • コーダ監修=稲川悟史
  • 手話監修協力=一般財団法人 全日本ろうあ連盟
  • 出演=吉沢亮、忍足亜希子、今井彰人、ユースケ・サンタマリア、烏丸せつこ、でんでん

ストーリー

宮城県の小さな港町、五十嵐家に男の子が生まれた。祖父母、両親は、“大”と名付けて誕生を喜ぶ。ほかの家庭と少しだけ違っていたのは、両親の耳がきこえないこと。幼い大にとっては、大好きな母の“通訳”をすることも“ふつう”の楽しい日常だった。しかし次第に、周りから特別視されることに戸惑い、苛立ち、母の明るささえ疎ましくなる。心を持て余したまま20歳になり、逃げるように東京へ旅立つ大だったが・・・。

コメント

映画が公開されたころ、難聴の友人から連絡がありました。呉美保監督が出演していたテレビ番組で映画のワンシーンが流れたのを観て、現実的でちょっと心が痛んだけれども、ろう者が演じることで実際の世界を知ってもらえることや監督のお話から丁寧に作品を作り上げていることが伝わってきたということでした。

この映画は親子の普遍的な愛情を描いたコーダである主人公の成長譚といえますが、特筆すべきは「きこえない」役者さんたちによって手話という言語の世界がリアルに、そして友人の言うとおり丁寧に描かれている点です。両親だけでなく、他のろう者との関わりのなかで新しい気づきを得ていく主人公の姿は、映画だけの世界ではない。私たちのすぐそばにも、きこえない人がいるかもしれないということを気づかせてくれるのです。(WB)

ゲスト紹介

呉 美保 監督

O Mipo

1977年生まれ、三重県出身。大阪芸術大学卒業後、スクリプターとして映画制作に携わり、初の長編脚本『酒井家のしあわせ』がサンダンス・NHK国際映像作家賞を受賞、2006年同作で映画監督デビュー。『オカンの嫁入り』(10)で新藤兼人賞金賞を受賞。『そこのみにて光輝く』(14)でモントリオール世界映画祭ワールドコンぺティション部門最優秀監督賞を受賞。続く『きみはいい子』(15)でモスクワ国際映画祭にて最優秀アジア映画賞、および第7回TAMA映画賞最優秀作品賞を受賞。『ぼくが生きてる、ふたつの世界』は9年ぶりの長編作品となる。

忍足 亜希子 氏

Oshidari Akiko

1970年生まれ 北海道千歳市出身。ろう者。99年に公開された映画『アイ・ラヴ・ユー』で日本初のろう者(先天性ろう=生まれつき聞こえない)の主演俳優として、オーディションで選ばれ、俳優デビューする。同作で第54回毎日映画コンクール「スポニチグランプリ新人賞」、第16回山路ふみ子映画賞「山路ふみ子福祉賞」を受賞。

中井 圭 氏

Nakai Kei

兵庫県生まれ。映画解説者。「スティーヴン・スピルバーグ 映画の子」(KAWADEムック)「文藝別冊 クリストファー・ノーラン 増補新版」(河出書房新社)「森田芳光全映画」(リトルモア)などに映画評を寄稿。その他、WOWOW「映画工房」をはじめ、TV、ラジオ、雑誌、新聞、WEB、Podcastで映画解説を展開。さらに映画の枠を超えて、若年層の育成のため「偶然の学校」や「あしたメディア」でも活動中。

プログラム一覧

牛尾憲輔氏(電子音楽家/劇伴作家/プロデューサー)、佐々木敦氏(思考家/HEADZ主宰)
齋藤潤氏、早瀬憩氏、伊藤さとり氏(映画パーソナリティ)
井上淳一氏(脚本・監督)、芋生悠氏、碧木愛莉氏、杉田雷麟氏、宮田岳氏、中野ミホ氏
北村匠海監督、萩原利久氏、藤堂日向氏、SYO氏(映画ライター)
山中瑶子監督、河合優実氏、五所純子氏(文筆家)
呉美保監督、忍足亜希子氏、中井圭氏(映画解説者)
石橋夕帆監督、岩田奏氏(俳優)、石山愛琉氏(俳優)
井口奈己監督、小川あん氏(俳優)
小関裕太氏、中川龍太郎監督
チャン・ゴンジェ監督、ソ・ジュニョン氏
チャン・ゴンジェ監督、菊地成孔氏(音楽家/文筆家)
有馬尚史監督、松田咲香氏(写真家)、小川紗良氏(文筆家・映像作家・俳優)
竹林亮監督、川和田恵真監督
山崎まどか氏(コラムニスト)、ゆっきゅん氏(DIVA)
大山顕氏、佐藤大氏、稲田豊史氏、速水健朗氏、妹尾朝子氏、山内マリコ氏
山内マリコ氏(作家)
村瀬大智監督、中山慎悟氏、百々武氏(写真家)
小路紘史監督、遠藤雄弥氏、森田想氏、後藤剛範氏、倉本朋幸氏、佐藤五郎氏