第34回映画祭TAMA CINEMA FORUM

プログラム紹介

【D-4】TAMA NEW WAVEある視点 ―Vol.4―

11/17[日] ベルブホール
チケット情報

チケット料金

一般
前売:1,000円 / 当日:1,200円
子ども(4歳~小学生)
前売:800円 / 当日:900円

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teket(テケト)

▼窓口で購入

永山公民館(多摩市公民館)

取扱時間:9:00〜17:00
[休館日と祝日を除く。休館日:第1木曜、第3木曜]

関戸公民館(多摩市公民館)

取扱時間:9:00〜17:00
[休館日と祝日を除く。休館日:第1月曜、第3月曜]
会場アクセス

ベルブホール

〒206-0025 東京都多摩市永山1-5
小田急多摩線/京王相模原線「永山駅」より徒歩2分。ベルブ永山5階

姿

  • 2024年/57分
  • 監督・脚本・撮影=橘卓見
  • 助監督=高以良光祐
  • 出演=太田七海・伊藤有那・ヒルズりょー・岩下新史
予告編

作品紹介

演出家を志すナナミは戯曲の執筆に励むため、なけなしの制作資金をはたいて小さな港町のゲストハウスを訪れる。長期滞在している大学院生のリョウと観光客のアリナ、そして若くて快活なオーナーであるアラシと距離を縮めていくナナミだったが、生活空間を共有する中で次第にそれぞれの行動に不信感を抱き始める。ナナミが当初予定していた滞在期間は7日間。しかし静かな漁村の風景とは裏腹に、若者たちは浮ついた気分に駆られてか、ますます自由奔放に振る舞うようになっていくのであった。

監督からのメッセージ

中高時代を過ごした神戸のような坂と海のある街で映画を撮りたいと思い千葉県銚子市に向かいました。よそ者の視点であることは自覚しながら、港町に固有の空間とそこに流れる時間を4人のカッコいい役者たちの言葉や動きとうまく交流させることはできないかという試みです。どうぞひと夏のバカンス映画をお楽しみください。

橘 卓見(たちばな たくみ)監督

2000年生まれ、兵庫県出身。東京大学医学部医学科在籍中。免疫学研究に従事する傍ら、写真・映画・メディアアートといった映像領域で創作活動を展開。大学に入学してパンデミックが勃発し、その間に映画を浴びるようにして観たことが映画制作に傾倒するきっかけとなった。23年度にはENBUゼミナール監督コースに所属し『姿』を制作した。

相談

  • 2024年/30分
  • 監督・脚本=張曜元
  • 撮影=由進(ゆう しん)
  • サウンドデザイン=鈴木昭彦
  • 出演=西岡徳馬、阿部力、大場みなみ、たけばやし
予告編

作品紹介

弁当工場勤務の大田は、ある日不当な理由で解雇されてしまう。人事課長の中村と口論になった末、揉み合いに発展。大田は中村から暴力を受けたと訴え、警察に通報し、事情聴取のため警察署に向かうことに。大田は弁護士の聡を呼び出し、事件について相談するが、聡は終始冷ややかな態度で、事態は想定外の方向に……。

監督からのメッセージ

大田は残留孤児として日本に戻り、東北を「脱出」できたものの、失業の運命からは逃れられない。こうした運命は一体誰に相談すればよいのだろうか。この作品を通じて、人間疎外の問題によって本来あるべき家族の絆が消え失せ、金銭を介して成り立つ関係に変わってしまうという社会発展がもたらす負の影響を訴えたい。

張 曜元(ちょう ようげん)監督

1989年生まれ、中国大連出身。2014年から日本へ留学。日本文部科学省国費留学生。現在東京藝術大学大学院映像研究科に在学中。短編作品『ハーフタイム』は第25回上海国際映画祭、第7回平遥国際映画祭、第46回モスクワ国際映画祭、第45回ぴあフィルムフェスティバルなどに出品、第8回平遥国際映画祭にて最優秀短編賞を受賞。

分離の予感

  • 2024年/63分
  • 監督・脚本=何 英傑
  • 撮影=苗 壮壮
  • 出演=津隈もるく、伊藤梢、大場みなみ、佐藤駿、藤井憂憂・恵羅真弘
予告編

作品紹介

同じ俳優である若葉と黒川は、ある映画のオーディションで偶然出会った。最初、彼らは脚本の元に結婚する予定の恋人を演じたが、その後、監督は2人に即興演出をお願いし、現実と演出が重なり、彼らは再会したカップルを演じることになった。

監督からのメッセージ

この作品は、映画の人物演出に関する考察や方法論の追究を、映画表現そのもので構造的に体現していく試み。映画のキャストのオーディション会場が舞台。男女の別れを予感させる一幕。一組の男女が脚本を演技的に読み合わせ、次の組では女優の不在により監督がト書きを読み男優とスタッフ女性が同じ脚本を読み合わす。そこに遅刻した女優が現れ動揺する男優とやや緊張感のある読み合わせへ……新要因が加わることで次第に芝居は迫真のものに昇華していく。

何 英傑(か えいけつ)監督

1998年生まれ、中国出生。武蔵野美術大学に入学後、写真、メディアアート、映画制作を学び、本作は第35回東京学生映画祭、PFFアワード2024、なら国際映画祭にも選出された。現在、同大 大学院の修士課程に在籍。

よく見れば星

  • 2023年/75分
  • 監督・脚本=森美春
  • 撮影=温少杰
  • 音楽=鈴木和馬
  • 出演=山田遥野、山岡竜弘、橋本つむぎ、笠原崇志、鈴木晋介、後閑広、諸藤正宗
予告編

作品紹介

仁美と洋の夫婦が住むマンションに、ジオラマ作家の女性・小夜子が引っ越してくる。やがて、小夜子は洋の元恋人であることが判明し、2人は惹かれあっていく。一方、夫婦の視線は交わらなくなっていく。管理人室の小さな窓から、3人の関係を見つめる管理人の好奇の目。遠くに見える、街・車・人。あそこで何が起きているのだろう。

監督からのメッセージ

夜に浮かぶ無数の窓の明かりを遠くから眺めた時、中では一体何が起こっているんだろうかという興味から映画がはじまりました。一見シンプルなストーリーですが、この映画に訪れる真の危機とは、夫婦の関係だけではないもっと超越したところにあります。

森 美春(もり みはる)監督

1998年、愛知生まれ。東京造形大学映画専攻、東京藝術大学大学院映像研究科監督領域に進学。黒沢清監督、諏訪敦彦監督に師事する。『逃避行』(2022年)がサンセバスチャン国際映画祭NEST部門などの映画祭に選出される。

プログラム一覧

牛尾憲輔氏(電子音楽家/劇伴作家/プロデューサー)、佐々木敦氏(思考家/HEADZ主宰)
齋藤潤氏、早瀬憩氏、伊藤さとり氏(映画パーソナリティ)
井上淳一氏(脚本・監督)、芋生悠氏、碧木愛莉氏、杉田雷麟氏、宮田岳氏、中野ミホ氏
北村匠海監督、萩原利久氏、藤堂日向氏、SYO氏(映画ライター)
山中瑶子監督、河合優実氏、五所純子氏(文筆家)
呉美保監督、忍足亜希子氏、中井圭氏(映画解説者)
石橋夕帆監督、岩田奏氏(俳優)、石山愛琉氏(俳優)
井口奈己監督、小川あん氏(俳優)
小関裕太氏、中川龍太郎監督
チャン・ゴンジェ監督、ソ・ジュニョン氏
チャン・ゴンジェ監督、菊地成孔氏(音楽家/文筆家)
有馬尚史監督、松田咲香氏(写真家)、小川紗良氏(文筆家・映像作家・俳優)
竹林亮監督、川和田恵真監督
山崎まどか氏(コラムニスト)、ゆっきゅん氏(DIVA)
大山顕氏、佐藤大氏、稲田豊史氏、速水健朗氏、妹尾朝子氏、山内マリコ氏
山内マリコ氏(作家)
村瀬大智監督、中山慎悟氏、百々武氏(写真家)
小路紘史監督、遠藤雄弥氏、森田想氏、後藤剛範氏、倉本朋幸氏、佐藤五郎氏