第34回映画祭TAMA CINEMA FORUM

プログラム紹介

【D-11】『辰巳』in TAMA

11/24[日] ベルブホール
  • 18:40-20:28
  • 20:30-21:00
    トーク
    ゲスト:小路紘史監督、遠藤雄弥氏、森田想氏、後藤剛範氏、倉本朋幸氏、佐藤五郎氏
チケット情報

チケット料金

一般
前売:1,200円 / 当日:1,400円
支援会員/障がい者・付添者1名 ※前売はteket(テケト)のみ
前売・当日:各1,000円
子ども(4歳~小学生)
前売:800円 / 当日:900円

▼インターネットで購入

teket(テケト)

▼窓口で購入

永山公民館(多摩市公民館)

取扱時間:9:00〜17:00
[休館日と祝日を除く。休館日:第1木曜、第3木曜]

関戸公民館(多摩市公民館)

取扱時間:9:00〜17:00
[休館日と祝日を除く。休館日:第1月曜、第3月曜]
会場アクセス

ベルブホール

〒206-0025 東京都多摩市永山1-5
小田急多摩線/京王相模原線「永山駅」より徒歩2分。ベルブ永山5階

辰巳

  • 2023 年/インターフィルム配給/108分
  • 監督・脚本・編集=小路紘史
  • プロデューサー=鈴木龍
  • 撮影=山本周平
  • 美術=吉永久美子
  • 音楽=岡出梨奈/岩本裕司
  • 編集=古川達馬
  • 出演=遠藤雄弥、森田想、後藤剛範、佐藤五郎、倉本朋幸、松本亮、渡部龍平、龜田七海、足立智充、藤原季節
15歳未満の方のご鑑賞はできません

ストーリー

裏稼業で働く孤独な辰巳(遠藤)は、ある日元恋人・京子(龜田)の殺害現場に遭遇する。一緒にいた京子の妹・葵(森田)を連れて、命からがら逃げる辰巳。片や、最愛の家族を失い、復讐を誓う葵は、京子殺害の犯人を追う。生意気な葵と反目し合いながらも復讐の旅に同行することになった辰巳は、彼女に協力するうち、ある感情が芽生えていく。

コメント

『ケンとカズ』で数々の映画賞を受賞した小路紘史監督の最新作。実に8年ぶりの新作となる本作は、「前代未聞のジャパニーズ・ノワール」の謳い文句に違わない仕上がりとなっている。

カネ、クスリ、暴力。前半は闇社会に生きる登場人物たちのまさに<THEノワール>といったあり方がテンポ良く描かれているが、後半にいくにつれグッと湿度が上がっていく。特に辰巳と葵それぞれの「情」の変化が物語の、─決して目新しいわけではない筋書きの─ラストを、忘れ得ないものにしている。

それを可能にしているのはやはり、登場人物たちの<顔>であると思う。辰巳の横顔から始まり、<顔>のクローズアップを多用した演出は、登場人物たちの台詞にはない感情の動きを─時には台詞より雄弁に─映し出す。こだわり抜いたその演出のため、1年後に再撮影や追加撮影を行ったシーンもあるとのこと。是非その熱量を感じていただきたい。(米)

ゲスト紹介

小路 紘史 監督

Syoji Hiroshi

1986年生まれ、広島県出身。短編映画『ケンとカズ』が、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭 2011にて奨励賞を受賞。ロッテルダム国際映画祭、リスボン国際インディペンデント映画祭など4カ国で上映される。 2016年に『ケンとカズ』を長編版としてリメイク、東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門作品賞、新藤兼人賞・日本映画監督新人賞など、数々の新人監督賞を受賞。本作『辰巳』は8年ぶりの監督作となる。

遠藤 雄弥 氏

Endo Yuya

1987年生まれ、神奈川県出身。2000年に映画『ジュブナイル』(山崎貴監督)で主人公の少年時代を演じ、映画デビュー。近年の主な出演映画として『HiGH&LOW THE MOVIE』全シリーズ(16~17年)、『それでも、僕は夢を見る』(18年)、『無頼』(20年)などがあり、22年には第47回セザール賞オリジナル脚本賞を受賞した『ONODA一万夜を越えて』(21年、アルチュール・アラリ監督)に主演した。以降、『の方へ、流れる』(22年)や『ゴジラ-1.0』(23年)など、多彩な作品に出演。

森田 想 氏

Morita Kokoro

2000年生まれ、東京都出身。幼少の頃より子役として活動をスタート。『ソロモンの偽証 』(15年)など多数の出演を経て、『アイスと雨音』(18年)で映画初主演を務める。そのほか『朝が来る』『タイトル、拒絶』(いずれも20年)『わたし達はおとな』(22年)『レジェンド &バタフライ』『愚鈍の微笑み』『正欲』(いずれも23年)などに出演。『わたしの見ている世界が全て』(23年)でマドリード国際映画祭2022外国語映画部門の主演女優賞を受賞した。

後藤 剛範 氏

Goto Takenori

1983年生まれ、東京都出身。劇団オーストラ・マコンドーに在籍。2012年に『とりはだ』(三木康一郎監督)で映画デビュー。その後、19年と21年にNetflixで制作・配信されたドラマ「全裸監督」シリーズに出演。22年には、『大事なことほど小声でささやく』(横尾初喜監督)で主演を務める。主な出演映画として『ヒメアノ〜ル』(16年)、『犬猿』(18年)、『ブルーアワーにぶっ飛ばす』(19年)、『騙し絵の牙』(21年)、『マッチング』(24年)など多数ある。

倉本 朋幸 氏

Kuramoto Tomoyuki

1981年生まれ、高知県出身。2010年に舞台演出家デビュー、オーストラ・マコンドーを結成。14年に劇団化。同劇団には、本作に出演している後藤剛範のほか、カトウシンスケ、清水みさと、豪起が所属。現在までに海外戯曲、日本の古典や自身のオリジナル作品を含め、さまざまなジャンルの舞台作品を100本以上演出。22年には、初の映画監督作品『どうしようもない僕のちっぽけな世界は、』が公開。『辰巳』が初めての映画出演になる。

佐藤 五郎 氏

Sato Goro

1979年生まれ、神奈川県出身。2007年に『オンサくん』(山本淳一監督)で映画デビュー。その後『酔いがさめたら、うちに帰ろう』(10年、東陽一監督)、『シン・ゴジラ』(16年、樋口真嗣・庵野秀明監督)、『アンダードッグ』(20年、武正晴監督)などの映画に出演。22年には、『キングダム2 遥かなる大地へ』(佐藤信介監督)、『ラーゲリより愛を込めて』(瀬々敬久監督)、『ケイコ 目を澄ませて』(三宅唱監督)など7本の映画に出演。そのほか、23年に『春に散る』(瀬々敬久監督)、『福田村事件』(森達也監督)、本年は『辰巳』のほかに『笑いのカイブツ』(滝本憲吾監督)、『冗談じゃないよ』(日下玉巳監督)、『十一人の賊軍』(白石和彌監督)などが公開された。

プログラム一覧

牛尾憲輔氏(電子音楽家/劇伴作家/プロデューサー)、佐々木敦氏(思考家/HEADZ主宰)
齋藤潤氏、早瀬憩氏、伊藤さとり氏(映画パーソナリティ)
井上淳一氏(脚本・監督)、芋生悠氏、碧木愛莉氏、杉田雷麟氏、宮田岳氏、中野ミホ氏
北村匠海監督、萩原利久氏、藤堂日向氏、SYO氏(映画ライター)
山中瑶子監督、河合優実氏、五所純子氏(文筆家)
呉美保監督、忍足亜希子氏、中井圭氏(映画解説者)
石橋夕帆監督、岩田奏氏(俳優)、石山愛琉氏(俳優)
井口奈己監督、小川あん氏(俳優)
小関裕太氏、中川龍太郎監督
チャン・ゴンジェ監督、ソ・ジュニョン氏
チャン・ゴンジェ監督、菊地成孔氏(音楽家/文筆家)
有馬尚史監督、松田咲香氏(写真家)、小川紗良氏(文筆家・映像作家・俳優)
竹林亮監督、川和田恵真監督
山崎まどか氏(コラムニスト)、ゆっきゅん氏(DIVA)
大山顕氏、佐藤大氏、稲田豊史氏、速水健朗氏、妹尾朝子氏、山内マリコ氏
山内マリコ氏(作家)
村瀬大智監督、中山慎悟氏、百々武氏(写真家)
小路紘史監督、遠藤雄弥氏、森田想氏、後藤剛範氏、倉本朋幸氏、佐藤五郎氏