第28回映画祭TAMA CINEMA FORUM

プログラムレポート

【C-10】平成の終わりに原一男が伝えたいこと

11/23[祝・金] ベルブホール
  • 15:00-18:45
    ニッポン国VS泉南石綿村
  • 18:50-20:20
    トーク
    ゲスト:原一男監督

作品上映の後、原一男監督をお迎えしてトークを行いました。途中休憩を挟んで3時間30分を超える作品上映後、さらに90分立ちっぱなし、しゃべりっぱなしという異例のプログラム。

この映画は、石綿産業が発展していた泉南地域でいわゆるアスベスト関連疾患になった住民やその家族・遺族が国を相手取って起こした8年にも及ぶ裁判の記録。登場するのはほとんどが自分と周りの幸せのために生きている「生活者」、つまり原監督がこれまでカメラを向けてきた、生活困難者などの他人の幸せのために過激な人生を送っている「表現者」とは全く異なる普通の人々でした。

監督ご自身も「普通の人を取って面白い映画になるのだろうか」と不安を感じられながらの撮影で、実際、病状が悪化して深刻な状態になった患者さんを撮ることはなかなか承諾してもらえなかったそうです。そういった撮影や編集の試行錯誤を通じ、昭和の過激な生き方は今はなく、普通の「生活者」が権力から虐げられているきつい時代が平成であり、その中で「自分たちが怒らないでどうするんだ」という強いメッセージが重く響きました。

今回はお客様だけでなく、事前にお渡しした映画祭スタッフからの質問にもお答えいただき、監督のドキュメンタリーにかける熱意を浴び続ける充実した時間となりました。

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レポート一覧

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第10回TAMA映画賞授賞式
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万引き家族
授賞式
モリのいる場所
【B-3】
最優秀新進監督特集 ―今泉力哉&三宅唱―
パンとバスと2度目のハツコイ
きみの鳥はうたえる
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【B-4】
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トーク&表彰式:
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【B-7】
日本のジャーナリズムを考える
タクシー運転手 約束は海を越えて
ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書
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【B-8】
大九明子監督特集
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【C-1】
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獣道
榎田貿易堂
【C-2】
映画のあたらしい可能性
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舞台挨拶:
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わたしたちの家
トーク:
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【C-3】
異形の饗宴‐ベルトラン・マンディコ監督特集
ホルモン
アポカリプス・アフター
ワイルド・ボーイズ
トーク:
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【C-9】
台湾映画 青春映画の系譜
あの頃、君を追いかけた
藍色夏恋
トーク:
有坂塁氏
【C-10】
平成の終わりに原一男が伝えたいこと
ニッポン国VS泉南石綿村
トーク:
原一男監督
【C-11】
アピチャッポン×遠藤麻衣子
ブンミおじさんの森
KUICHISAN
トーク:
遠藤麻衣子監督、夏目深雪氏
【C-12】
遊戯シリーズ40周年 「素敵なゲームをありがとう」
最も危険な遊戯
殺人遊戯
トーク:
村川透監督
【C-13】
団地団、TAMAに参上2018
下町の太陽
トーク:
団地団(大山顕氏、佐藤大氏、速水健朗氏、稲田豊史氏、山内マリコ氏)
【C-14】
特集 “非”本格派時代劇だよ。
真夜中の弥次さん喜多さん
小河ドラマ 織田信長
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【D-1】
第19回TAMA NEW WAVE コンペティション
チョンティチャ
ドブ川番外地
向こうの家
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オーファンズ・ブルース
ゲストコメンテーターVS監督:
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授賞式
【D-2】
『カメラを止めるな!』
カメラを止めるな!
トーク:
カメ止めチーム
【D-3】
東京国際サメ映画祭 in TAMA
シャークネード ラスト・チェーンソー
トーク ―サメらを止めるな!―:
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【D-4】
深川麻衣 ―この先へ
パンとバスと2度目のハツコイ
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【D-5】
枝優花監督特集
さよならスピカ
放課後ソーダ日和(3話分)
少女邂逅
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