第30回映画祭TAMA CINEMA FORUM

プログラム紹介

【B-5】第21回TAMA NEW WAVE コンペティション

11/23[祝・月] ヴィータホール

チケット料金

一般
前売のみ:1,200円 /

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ROLL

  • 2020年/91分
  • 監督=村瀬大智
  • 脚本=寺澤響
  • 撮影=原田迪治
  • 音楽=國領一輝、梅村和史、一橋匠蔵
  • 出演=中山慎悟、杉原亜実、宮本伊織
予告編

作品紹介

良弘は、寮とバイト先のリサイクルショップと、たまに大学を行き来するだけの生活を送っていた。彼の唯一の楽しみはリサイクルされなかったガラクタたちを持ち帰り、解体すること。そんな良弘が出会った「フィルム」という未知の物質と少女、ナズナ。この遭遇から良弘の世界が大きく広がっていく。

監督からのメッセージ

主人公のヨシヒロは今の私たちの世代にとっては未知の物質とも言えるような「フィルム」と出会うことをきっかけに自身が想像もしなかったような旅の第一歩を歩み始めます。もっと知らないことを知りたい。見たいものを見に行きたい。撮りたいものを撮りたい。私たちは日々繰り返す生活のなかでこれらのことが頭では分かっていてもなかなかできません。ヨシヒロという青年の第一歩を捉えようとした映画であり、自分もそうありたいと考えながら作った映画です。

村瀬 大智(むらせ だいち)監督

1997年生まれ、滋賀県出身。映画館のない町で生まれ育つ。幼少の頃からアメリカへの強い憧れを持ち、山を越えた隣町のビデオショップで貪るようにアメリカ映画を観る日々を過ごした。京都造形芸術大学への入学を機に映画制作の道へ進む。19歳の時初めて監督した『忘れてくけど』が2019年カンヌ国際映画祭ショートフィルムコーナーにて上映。監督3作目『赤い惑星』が池袋シネマ・ロサにてロードショー。

(Instrumental)

  • 2020年/64分
  • 監督・脚本・撮影=宮坂一輝
  • 音楽=岡本卓磨
  • 出演=秋田ようこ、八木優希、黒澤凜士、新谷ゆづみ、二田萌、川島祐樹、篠原寛作、中川兼一、岩崎哲也、田村宗慈、冨田智、坂本憲子、天白奏音、紫藤楽歩、いとうたかし
予告編

作品紹介

中学生の頃親友の佳子を亡くし、作家の夢を諦めた過去を持つ新米新聞記者の以有真知子は、ある日訪れたコインランドリーで男子中学生の岡孝汰と知り合う。真知子が行くと何故か必ず孝汰がおり、少しずつ心を通わせていく2人だったが、真知子は次第に孝汰が佳子とどこか同じ雰囲気を持っていると感じ始める。

監督からのメッセージ

数え切れないほど多くのキャスト・スタッフの方々に支えていただきながら、この映画を撮りました。過去に囚われ、小さな矛盾や違和感を抱えながら、平凡な今をそれでも生きて行く真知子の人生が、普遍的な物語として多くの方に届くことを願っています。

宮坂 一輝(みやさか かずき)監督

1999年生まれ、埼玉県出身。高校生の時映画制作を始め、大学で映画研究会に所属してからは映画の他にもMVや企業PVなどを制作。高校1年生の時に制作した短編『fanfare(ファンファーレ)』で、NPO法人映画甲子園主催「高校生のためのeiga worldcup2016」入選。大学1年で制作した『Sirens(サイレンズ)』では第31回早稲田映画まつりにて新人賞を受賞。本作品が初めての長編作品。

ライフ オブ スカイウォーカー

  • 2020年/36分
  • 監督・脚本=小林哲也
  • 撮影=大西恵太、仁尾拓斗、松園建
  • 音楽=ニシムラノブヒロ
  • 出演=熊谷大樹、稲川悟史、黒田瑞稀、吉田亮太、宮﨑一樹、金丸慎太郎、中川晴樹(ヨーロッパ企画)
予告編

作品紹介

大学卒業を前にした潤は、その後のことなど何一つ考えていなかった。そんな彼は一旦、自分探しの旅に出る。

監督からのメッセージ

作品づくりにおいて、ついつい意味を求めすぎてしまいがちな僕が、今自分にとって何が面白いだろうと考えて考えて考え抜いた末に出来たものが、今作の毒にも薬にもならないような物語でした。知らないヤツが興味の持ちようのないトラブルでドタバタしていますので、どうか皆さま静観していただければと思います。

小林 哲也(こばやし てつや)監督

1997年生まれ。兵庫県出身、京都市在住。2014年より、本格的に映像制作、脚本執筆を始める。劇団「ヨーロッパ企画」映像スタッフ。

GLIDE

  • 2020年/72分
  • 監督・脚本=鈴木トウサ
  • 脚本=中田森也
  • 撮影・音楽=内田和宏
  • 音楽=gummyboy
  • 出演=続麻玄通、つかさ、石山優太、奏衛、青柳美希
予告編

作品紹介

バイト、たばこ、350㎜缶。母からの電話、観葉植物、スケートボード。
兄妹の生活は安定してそこにあった。
「私たち、このまま二人で生きていけるよね」
「うん」
「遥は本当にそれでいいの?」
二人の日常は次第にほつれ始める。

監督からのメッセージ

本作は何かとスタイルが目立ってしまう映画かもしれません。しかし僕は、映画においてスタイルはあまり重要ではないと思っています。本作において重要なのは、ふたりの人物像の持つ射程です。兄・遥は現代の変節のなかで迷子になった人間です。対して妹・祐希は、諦念とタフネスで前に進める人間です。本作を観る方々には、ぜひふたりそれぞれの在り方について考えていただければと思います。

鈴木 トウサ(すずき とうさ)監督

1998年生まれ、東京都出身。慶応義塾大学環境情報学部3年生。映画美学校フィクションコース22期高等科修了。これまでに8本の短編映画を監督。本作が初の長編作品。

旧グッゲンハイム邸裏長屋

  • 2020年/62分
  • 監督・脚本=前田実香
  • 撮影=岡山佳弘
  • 録音=趙拿榮
  • 編集=武田峻彦
  • 出演=淸造理英子、門田敏子、川瀬葉月、藤原亜紀、谷謙作、平野拓也、今村優花、ガブリエル・スティーブンス、エミ、渡邉彬之、有井大智、津田翔志朗、山本信記(popo)、森本アリ
予告編

作品紹介

海辺の洋館の裏にある長屋で、共同生活を送る人たちの物語。今日も退居者をみんなで見送り、また新しい入居者がやってくる。どこからともなく集まって、家族のように過ごしている住人たち。しかし、この家には時に招かれざる客もやってくるのだった……。

監督からのメッセージ

築100年を越す洋館と、その敷地内に建てられた長屋に住む人たちの物語です。住む人や目的を変化させながら、そこにあり続けていることに感動し、映画にしたいと思いました。

前田 実香(まえだ みか)監督

1987年生まれ、兵庫県出身。神戸芸術工科大学メディア表現学科映画専攻卒業。主な監督作品:『ある日見た夢』(2008年)、『カレイドスコープ』(09年)、『大人の事情』(10年)

初仕事

  • 2020年/94分
  • 監督・脚本=小山駿助
  • 撮影=高階匠
  • 音楽=中村太紀
  • 出演=小山駿助、澤田栄一、橋口勇輝、武田知久、白石花子、竹田邦彦、中村安那、細山萌子
予告編

作品紹介

我が子の遺体を写真として残したいという依頼を受けた山下と、依頼主である安斎の腹を括り切れない男二人の話。

監督からのメッセージ

本当にいい話とは何か、本当に面白い話とは何かと考え、心を込めて作りました。いわゆる映画好きのための映画ではないと思っています。面白いと感じていただけたら、これほどの喜びはありません。どうぞよろしくお願いいたします。

小山 駿助(こやま しゅんすけ)監督

1988年生まれ、東京都出身。大学で監督、役者、撮影などを経験。自主制作を続け、現在に至る。本作は長編映画初監督となる。

ゲストコメンテーター紹介

岨手 由貴子 監督

Sode Yukiko

1983年生まれ、長野県出身。大学在学中、篠原哲雄監督の指導の元で製作した短編『コスプレイヤー』が水戸短編映像祭、PFFに入選。2008年、初長編『マイムマイム』がPFFで準グランプリ、エンタテインメント賞受賞。09年、文化庁委託事業若手映画作家育成プロジェクトで35mmの短編『アンダーウェア・アフェア』を製作。15年、長編商業映画デビュー作『グッド・ストライプス』で第7回TAMA映画賞最優秀新進監督賞、2015年度新藤兼人賞金賞を受賞。山内マリコ原作の映画『あのこは貴族』が2021年公開予定。

小川 真司 プロデューサー

Ogawa Shinji

1963年生まれ、三重県出身。早稲田大学卒業後アスミック(現・アスミック・エース)に入社。第23回藤本賞特別賞を受賞した『ジョゼと虎と魚たち』(2003年)など多くの作品のプロデュースを手がけた後、12年に独立してブリッジヘッドを設立。主なプロデュース作品に『ピンポン』(02年)、『ハチミツとクローバー』(06年)、『天然コケッコー』(07年)、『ノルウェイの森』(10年)、『ナラタージュ』(17年)、『リバーズ・エッジ』(18年)、『浅田家!』(20年)など。

プログラム一覧

大島新監督、井手英策氏(慶應大学教授)
ふくだももこ監督(予定)、松本穂香氏、中井圭氏(映画解説者)
いまおかしんじ監督、城定秀夫監督、佐藤宏氏、西山真来氏、切通理作氏(文筆家)
シエロウインドシンフォニー、平井珠生氏
岨手由貴子監督、小川真司プロデューサー
岩井澤健治監督、森直人氏(映画評論家)
岩井俊二監督、斎藤工氏
団地団