第30回映画祭TAMA CINEMA FORUM
作品上映の後、『音楽』を7年間をかけて制作し、第12回TAMA映画賞特別賞を受賞された岩井澤健治監督と映画評論家の森直人氏のトークが行われました。実写を撮ってからそれをアニメーションに起こすロトスコープは作画する際の作業が減って個人製作に向いていること、研二の声は音楽に覚醒したところで坂本慎太郎さんから岡村靖幸さんに換わる豪華な配役だったこと、場面場面で「福助人形」を多用しているのは手塚治虫のヒョウタンツギのような存在であること、など興味深いエピソードを聞くことができました。作品の見せ場となるフェスの実写撮影風景を投影しながらお話を伺えたのも貴重な機会となりました。
トーク終了後は、原画を求めるお客様に丁寧にサインする岩井澤監督の姿が印象的でした。ご登壇者の人柄が投影されたアットホームで暖かいイベントで、余韻が残りました。