<2024.04.28追記>
ゲストトークにオンラインでご登壇予定だった石橋秀彦さんですが、当日会場にてご登壇いただくこととなりました。
北アイルランド、ベルファストの男子小学校で実施されている哲学の授業を2年間にわたって記録したドキュメンタリー
第49回日本賞(NHK)一般向け部門最優秀賞(東京都知事賞)、第18回アイリッシュ映画&テレビアカデミー賞 最優秀長編ドキュメンタリー賞を受賞
<イントロダクション>
北アイルランド、ベルファストにあるホーリークロス男子小学校。ここでは「哲学」が主要科目になっている。エルヴィス・プレスリーを愛し、威厳と愛嬌を兼ね備えたケヴィン校長は言う。「どんな意見にも価値がある」と。彼の教えのもと、子どもたちは異なる立場の意見に耳を傾けながら、自らの思考を整理し、言葉にしていく。授業に集中できない子や、喧嘩を繰り返す子には、先生たちが常に共感を示し、さりげなく対話を持ちかける。自らの内にある不安や怒り、衝動に気づき、コントロールすることが、生徒たちの身を守る何よりの武器となるとケヴィン校長は知っている。かつて暴力で問題解決を図ってきた後悔と挫折から、新たな憎しみの連鎖を生み出さないために、彼が導き出した1つの答えが哲学の授業なのだ。
北アイルランド紛争によりプロテスタントとカトリックの対立が長く続いたベルファストの街には「平和の壁」と呼ばれる分離壁が存在する。1998年のベルファスト合意以降、大まかには平和が維持されているが、一部の武装化した組織が今なお存在し、若者の勧誘に余念がない。争いの記憶は薄れやすく、平和を維持するのは簡単ではない。その困難はケヴィン校長と生徒たちの対話の端々にも現れる。宗教的、政治的対立の記憶と分断が残る街で、哲学的思考と対話による問題解決を探る。(公式サイトより)
2021年/アイルランド・イギリス・ベルギー・フランス/英語/102分
監督:ナーサ・ニ・キアナン
出演:ケヴィン・マカリーヴィーとホーリークロス男子小学校の子どもたち
日本語字幕:吉田ひなこ
字幕監修:西山渓
配給:doodler
配給宣伝協力:エスパース・サロウ
宣伝:リガード
© Soilsiú Films, Aisling Productions, Clin d'oeil films, Zadig Productions,MMXXI
上映②の後に、桑原眞理子氏、石橋秀彦氏をお招きしてトークを行います。
大学卒業後、食品メーカーの商品開発・マーケティング職に従事。「こども哲学」との出会いをきっかけに、子どもの斬新な発想に魅せられ、モンテッソーリ教師の資格を取得して2018年に独立。現在は幼児から小学生を対象としたモンテッソーリ教室を運営する傍ら、主に子どもや子育て中の保護者を対象とした哲学対話のファシリテーターとしても活動。NPO法人こども哲学・おとな哲学アーダコーダ 理事、モンテッソーリ教室 マヴィのおうち 主宰、日本モンテッソーリ教育総合研究所認定 3-6歳教師。
1969年生まれ。兵庫県豊岡市の中学を卒業後、1985年に15歳にて北アイルランドの高校へ留学。北アイルランド、ベルファスト市のアルスター大学で芸術を学び、イングランドのマンチェスター・メトロポリタン大学・大学院FINE ART修士課程を修了。ロンドンで作家活動後、1999年に帰国。2008年に渋谷のユーロスペースにて、北アイルランド映画祭を主催。2011年に兵庫県豊岡市の有限会社石橋設計、代表取締役就任。2012年3月に豊岡劇場が閉館し、2014年に有限会社石橋設計が映画館経営を引き継ぐ。2023年3月から豊岡劇場は、別運営社が運営中。doodlerとしては『ぼくたちの哲学教室』が配給2本目となる。
東京都多摩市永山1-5 ベルブ永山5F
京王相模原線・京王永山駅、小田急多摩線・小田急永山駅から徒歩約2分