イギリス人の父と日本人の母を持つ山崎エマ監督は、大阪の公立小学校を卒業後、中高はインターナショナル・スクールに通い、アメリカの大学へ進学した。ニューヨークに暮らしながら彼女は、自身の“強み”はすべて、公立小学校時代に学んだ“責任感”や“勤勉さ”などに由来していることに気づく。
「6歳児は世界のどこでも同じようだけれど、12歳になる頃には、日本の子どもは“日本人”になっている。すなわちそれは、小学校が鍵になっているのではないか」との思いを強めた彼女は、日本社会の未来を考える上でも、公立小学校を舞台に映画を撮りたいと思った。
1年間、150日、700時間(監督が現場で過ごしたのは4,000時間)に及ぶ撮影と1年を要した編集を経て完成した本作には、掃除や給食の配膳などを子どもたち自身が行う日本式教育「TOKKATSU(特活)」──いま、海外で注目が高まっている──の様子もふんだんに収められている。日本人である私たちが当たり前にやっていることも、海外から見ると驚きでいっぱいなのだ。 いま、小学校を知ることは、未来の日本を考えることだ、と作品は投げかける。(公式サイトより)
監督・編集:山崎エマ
プロデューサー:エリック・ニアリ
撮影監督:加倉井和希
録音:岩間翼
エグゼクティブ・プロデューサー:安田慎、杉江亮彦、國賓瑞恵
コープロデューサー:ウーティ・ロウス、リュック・マルタン=グセ、金川雄策
音楽:パイビー・タカラ
ミキサー:アンドリュー・トレイシー
共同編集:井手麻里子、鳥屋みずき
特別撮影:ジョン・ドニカ
カラーリスト:佐藤文郎
製作・制作:シネリック・クリエイティブ
国際共同製作:NHK
共同制作:Pystymetsä、Point du Jour、YLE、France Télévision
協力:世田谷区、世田谷区教育委員会
製作協力:鈍牛倶楽部
配給:ハピネット・ファントムスタジオ
宣伝:ミラクルヴォイス
宣伝協力:芽 inc.
[2023年/日本・アメリカ・フィンランド・フランス/カラー/99分]
© Cineric Creative / NHK / Pystymetsä / Point du Jour 2023
上映①の後に山崎エマ監督を迎えて。上映②の後に山崎エマ監督・加倉井和希氏(撮影監督)を迎えてトークを行います。
神戸生まれ。イギリス人の父と日本人の母を持つ。大阪の公立小学校を卒業後、中・高は神戸のインタナショナルスクールに通った。高校野球や小学校教育といった題材を通じ、日本社会の中で育まれた感性と、多文化環境で培った視点を重ね合わせ、独自の視点でドキュメンタリー制作を行う。3本目の長編監督作品、日本の教育制度を通じて子どもたちが社会性を育むプロセスを描いた『小学校〜それは小さな社会〜』は教育やドキュメンタリーの分野を越えて広く注目を集めた。短編作品『Instruments of a Beating Heart』は第97回米アカデミー賞の短編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされ、国際的にも高い評価を得た。3月18日に初著書『それでも息子を日本の小学校に通わせたい』の発売が決定。
千葉県千葉市出身。慶應義塾大学理工学部卒。2016年NHKに入局し、初任地の静岡放送局では、撮影だけでなく電波の送出や放送機器の保守やメンテナンスも含む技術全般を担当。2020年からは静岡から東京に異動し、現在は80人ほどいる技術系カメラマンの中でロケを担当している。2021年に「小学校 ~それは小さな社会~」を1年間撮影し、第34回JSC賞を受賞した。
東京都多摩市永山1-5 ベルブ永山5F
京王相模原線・京王永山駅、小田急多摩線・小田急永山駅から徒歩約2分