人生の歓びとユーモアに溢れた旋律。
36歳で夭折した天才ジャズ・ピアニスト ミシェル・ペトルチアーニを描くドキュメンタリー。
ミシェル・ペトルチアーニの数奇な人生は、全身の骨が折れた状態で生まれたときから始まる。ガラスのような骨を持つ病気のため、身長は成人しても1メートルだった。
フランスの音楽一家に生まれた彼はレコードを貪り聴いて育った。4歳のときにテレビで観たデューク・エリントンに憧れてピアニストになることを決意。8歳で初舞台を踏み、13歳でプロデビューを果たす。
17歳でジャズの本場アメリカに渡り、多くの伝説的ミュージシャンらとセッションを重ねた。1985年には欧州出身者として初めて名門ブルーノート・レコードと契約。ミシェル・ペトルチアーニの名は世界中に知れ渡った。
彼の奏でる、パワーに溢れながらも繊細で美しい旋律は、ジャンルで括れない唯一無二の音楽と高く評価されている。
「長生きできないから急ぐんだ。」
骨折しても演奏を続け、ライヴは年200回を超えていた。
幼少時から亡くなる直前までに撮り溜められた演奏風景や日常の映像が初披露となる本作は、ミシェル・ペトルチアーニの前向きで貪欲な人生観を提示し、生きる意志について私たちに問いかける。
監督は、第68回アカデミー賞において『イル・ポスティーノ』で作品賞・監督賞など5部門ノミネートのマイケル・ラドフォード。短い生を駆け抜けた天才ピアニストの生涯に独自のアプローチで迫った。
★第64回カンヌ国際映画祭 特別招待作品★
★第37回セザール賞ドキュメンタリー部門ノミネート★
東京都多摩市永山1-5 ベルブ永山5F
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