5月1日(土)『喜劇 愛妻物語』TAMA映画フォーラム特別上映会は、政府による新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言の発出等を受けて開催中止とすることといたしました。
チケットをオンライン購入された方につきましては、4月25日(日)午後にPassMarketで利用された決済手段(各種クレジットカード、PayPay残高)を通じた返金処理を行います(クレジットカード会社によって返金日は異なります)。
ご参加を楽しみにされていた皆様には申し訳ございません。皆様の安全と、一日も早い新型コロナウイルス感染症をめぐる事態の収束をお祈り申し上げます。
新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から下記のとおり来場者の皆様の安全や利便性に配慮する方針です。ご理解とご協力をお願いいたします。
結婚して10年。いまだにうだつの上がらない脚本家の豪太と、トキメキを失って久しい妻のチカが、幼い娘と三人で旅に出た。四国を舞台にしたシナリオを書くための五日間の取材旅行。しかし豪太にはもうひとつの重大ミッションがあった。旅の間になんとしても、「セックスレスの妻とセックスする」という悲願を達成するのだ!
『百円の恋』で日本アカデミー賞に輝いた名脚本家・足立紳が、自伝的小説「喜劇 愛妻物語」を自ら脚色した監督第二作。とことんどうしようもない倦怠期夫婦の珍道中を通じて、滑稽だが愛すべき“夫婦の真実”を一切カッコつけることなく描き切った珠玉のロードコメディだ。
稼ぎがほぼゼロで家に居場所もないのに、隙あればセックスに持ち込もうと奮闘するダメ夫・豪太役には、独特の憎めない個性で愛される人気俳優、濱田岳。そして夫に罵声を浴びせながら、家計や子育てを支える不機嫌妻のチカには水川あさみが扮し、速射砲のように罵詈雑言が飛び出す毒舌キャラを熱演。また、豪太とチカの娘アキには、音楽ユニット「Foorin」のメンバーでもある注目の子役、新津ちせ。さらにチカの親友・由美役の夏帆や、光石研、ふせえり、大久保佳代子ら個性派陣が脇を固める。
世知辛い人生の苦みや、夫婦関係を続けていく難しさを噛みしめつつも、足立監督の視線はどこかのほほんとしていてユーモラス。ほぼほぼ険悪、ほんの時折、緊張の糸が緩む豪太とチカの夫婦の姿は、みっともなくてカッコ悪くて、それでいてどこか愛らしい。「笑って泣ける」は使い古された常套句だが、「笑い」と「泣き」がひとつに混じり合うクライマックスに、“男女の愛の神髄”を見出すことができなくもないだろう。
あまりにも赤裸々で、スケールの小さい痴話ゲンカ。見終えた後に押し寄せるのは、胸にしみる感動か、呆れ混じりの乾いた笑いか、それとも他人ごととは思えないディープな共感か? 日本の“家族映画”の伝統に新たな1ページを加える、とことんまで情けない痛快作が誕生した。(公式サイトより)
2019年製作/117分
監督:足立紳
配給:キューテック/バンダイナムコアーツ
©2020「喜劇 愛妻物語」製作委員会
第2回上映後に、本作品の原作・脚本・監督である足立紳(あだち・しん)監督とヒロインのモデルとなった奥様の足立晃子氏をお迎えし、ゲストトークを開催します。
1972年鳥取県生まれ。脚本家、作家、映画監督。日本映画学校卒。2012年、シナリオ「百円の恋」が松田優作賞を受賞。同作は2014年に映画化され、日本アカデミー賞の最優秀脚本賞を受賞。2016年『14の夜』で映画監督としてもデビュー。初の小説『乳房に蚊』を自ら映画化した『喜劇 愛妻物語』が2020年に公開予定。この10月には『それでも俺は、妻としたい』(小社刊)を上梓。その他の著書に『弱虫日記』がある。
1976年東京都生まれ。成城大学映画研究部時代に足立紳と出会う。映画配給会社、某プロレス団体勤務後、2003年に足立紳と結婚。夫と二人の子供との暮らしを経済と精神の両面で支え続ける。『喜劇 愛妻物語』『それでも俺は、妻としたい』のヒロイン・チカのモデル。
東京都多摩市永山1-5 ベルブ永山5F
京王相模原線・京王永山駅、小田急多摩線・小田急永山駅から徒歩約2分