止まった時間をもう一度戻せたなら
―― ヨーロッパの小さな国アイルランドから届いた
ウィスキーのようにほろ苦くもやさしい、人生の再生のものがたり
『ダブリンの時計職人』は、アイルランドで数々のドキュメンタリー映像を手がけてきたダラ・バーン監督による初の長編ドラマです。
ロンドンで失業し、故郷アイルランドのダブリンに帰ってきた時計職人のフレッドは、職も住む家もなく、自動車でのホームレス生活を余儀なくされます。
住所不定を理由に失業給付などの社会保障を受けることもできず、ときに穏やかでときに荒れ狂う海岸沿いの駐車場での生活を始めました。
そこに現れたのが"隣人"の青年カハル。カハルとの出会いにより、落ち込んでいたフレッドは日常の美しい瞬間やあたらしい自分を発見していきます。ドラッグをめぐりトラブルが続くカハルですが、フレッドは彼と行動をともにし、一緒に訪れたプールで未亡人のピアノ教師・ジュールスに出会い、一目ぼれ。フレッドは自分の境遇もあり引け目を感じながら彼女との距離を縮めていきます。
「止まった時間をもう一度戻せたなら――」。アイルランドを舞台に不器用な大人たちの人生の再生を描く、ほろ苦いけれど心をポッと温めてくれるウィスキーのような物語。
主人公フレッドをコルム・ミーニイ(『ザ・コミットメンツ』、『スナッパー 私のパパはだれ?』、TVシリーズ「スタートレック」)が、カハルをコリン・モーガン(TVドラマ「魔術師マーリン」)が演じていることも話題に。
20年以上にわたりドキュメンタリーを手がけてきたダラ・バーン監督が徹底した取材にもとづいて創作したキャラクターを熱演しています。
★ゴールウェイ映画祭 最優秀長編賞 受賞
★マンハイム=ハイデルベルク国際映画祭 最優秀作品賞 受賞
★ブリュッセル映画祭 観客賞 受賞
ダラ・バーン/Darragh Byrne これまで20年間にわたり、アイルランドの放送局RTEでドキュメンタリー映像制作に関わる。1994年、初の短編ドキュメンタリー監督作『JFK in the Island of Dreams』で欧州メディアプロジェクトの賞に輝く。以後、数々の社会的・政治的テーマを扱ったドキュメンタリーを制作。『ダブリンの時計職人』で長編劇映画デビュー
2012年に東京で結成された、トラディッショナル・アイリッシュ・ミュージック・グループ。都内アイリッシュパブでの定期的な演奏活動のほか、海外アーティストの日本ツアーのバックアップなどもこなす実力派揃い。国内外のフェスティバルやコンサートなどにも数多く出演しており、アイリッシュパブでの本場さながらのCRAIC(アイルランド語で“楽しみ”を表す言葉)の詰まった演奏には定評がある。
なお、今回は中村のピンチヒッターとして下田理(Guitar)を迎えての特別編成となります。
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