タリバン政権下のアフガニスタンを舞台に、過酷な日常を生き抜こうとする少女とその家族の姿を描いた社会派アニメーション映画。
原作は、カナダの作家で平和活動家のデボラ・エリスの小説「生きのびるために」。第90回アカデミー賞 長編アニメーション作品賞ノミネートをはじめ、世界各国の映画賞や映画祭で評価された。
<イントロダクション>
2001年アメリカ同時多発テロ事件後のアフガニスタン、カブール。11歳のパヴァーナは、お話を作って家族に聞かせるのがとても上手な女の子。しかしある日、父がタリバンに捕まり、パヴァーナたちの暮らしは一変。女性一人での外出が禁じられているため、パヴァーナは髪を切り“少年”になって、一家の稼ぎ手(ブレッドウィナー)として町に出る。パヴァーナが目にした新しい世界とは?家族たちの運命は…?
『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』『ブレンダンとケルズの秘密』で世界が注目するアイルランドのアニメーション・スタジオ、カートゥーン・サルーン。設立メンバーのひとり、ノラ・トゥーミー初の単独監督作品『ブレッドウィナー』によって、スタジオは3度目のアカデミー賞ノミネートという快挙を成し遂げた。
2017年/カナダ・アイルランド・ルクセンブルク/94分
監督:ノラ・トゥーミー
脚本:アニータ・ドロン
原作:デボラ・エリス(「生きのびるために」)
エグゼクティブ・プロデューサー:アンジェリーナ・ジョリー
声の出演:サーラ・チャウディリー、ソーマ・チハヤー、ラーラ・シディーク、シャイスタ・ラティーフ、カワ・アダ、アリ・バットショー、ヌリーン・グラムガウス
音楽:マイケル&ジェフ・ダナ
編集:ダラ・バーン
字幕翻訳:天野優未
配給:チャイルド・フィルム、ミラクルヴォイス
© Cartoon Saloon
上映②の後に、イスラーム映画祭を主宰している藤本高之氏、公益社団法人シャンティ国際ボランティア会事務局長・アフガニスタン事務所所長の山本英里氏によるトークを行います。
1972年生まれ、岐阜県出身。20代の頃にバックパッカーでイスラーム諸国を訪ねた経験と非欧米圏映画の知見をあわせ、2015年に「イスラーム映画祭」を一人で立ち上げる。毎年東京・名古屋・神戸の3都市で開催。全額自己負担の個人企画。編著「映画で旅するイスラーム」など。
静岡県浜松市出身。2001年にインターンとしてタイ事務所に参加。2002年にユニセフへ出向し、アフガニスタンで教育復興事業に従事。2019年から現職。共著に「わたしは10歳、本を知らずに育ったの。」
東京都多摩市永山1-5 ベルブ永山5F
京王相模原線・京王永山駅、小田急多摩線・小田急永山駅から徒歩約2分