違ってたっていい。違ってるからいい。
24人の生徒、20の国籍、24のストーリー
フランス中を感動に包んだドキュメンタリー
『バベルの学校』は、フランスにやってきたアイルランド、セネガル、ブラジル、モロッコ、中国など、世界中の20か国の国籍をもつ11歳から15歳の24人の子どもたちが、1年間にわたってパリ市内にある中学校の適応クラスで一緒に過ごす様子を収めたドキュメンタリーです。
世界の縮図のような多文化学級で、フランスで新生活を始めたばかりの彼らが見せてくれる無邪気さ、熱意、そして悩み。宗教の違いや国籍の違いを乗り越えて友情を育むことははたして可能だろうかという先入観をいい意味で裏切り、私たちに未来への希望を感じさせてくれる作品です。
まず彼らはフランス語を学びます。会話などの集中トレーニングを受け、やがて通常のクラスに移るために他の教科も学んでいきます。24人の子どもたちには、それぞれのストーリーがあります。家庭の事情のため、辛い母国の生活から逃れるため、亡命のため、あたらしい生活を求めての移民のためなど、彼らがフランスにきた理由は様々です。担任のブリジット・セルヴォニ先生は、さまざまな事情に配慮しながら、生徒ひとり一人に向き合い、彼らが未来をつかむための助言を重ねていきます。
監督は、カンヌ国際映画祭 国際批評家週間グランプリに輝いた『やさしい嘘』や『パパの木』などの長編ドラマ映画を手掛けてきたジュリー・ベルトゥチェリ。本作は本国フランスにおいて900か所以上で上映され、19万人以上を動員。多くの感動を呼びました。
監督: ジュリー・ベルトゥチェリ
編集: ジョジアンヌ・ザルドーヤ
オリジナル音楽: オリヴィエ・ダヴィオー
サウンド: ステファン・ブエ、ベンジャミン・ボベー
ミキサー: オリヴィエ・グエナー
制作: Les Films du Poisson、Sampek Productions
共同制作: ARTE France Cinema
配給: ユナイテッドピープル
原題: La Cour de Babel
後援: 在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本
「ピナット~外国人支援ともだちネット」非常勤職員。1980年代後半にフィリピン留学し、帰国後ピナットの立ち上げにボランティアとして参加。1995年より非常勤職員。主に国際理解教育や子ども学習支援、赤ちゃんのいる外国人ママの交流などを担当。特定非営利活動法人 多文化共生センター東京と公益財団法人 武蔵野市国際交流協会でタガログ語通訳ボランティアも行なっている。
フィリピン・ピナツボ火山噴火の被災者への支援と交流を目的に、東京都三鷹市の無認可共同保育所「はちのこ保育園」を拠点に、1992年に「ピナツボ復興むさしのネット(ピナット)」として発足。その後、地域の外国人のための日本語教室や外国とつながる子どもの学習支援、赤ちゃんのいる外国人ママ支援などに活動が広がり、2015年5月から現在の団体名に。三鷹・武蔵野で、国籍や民族を越えて、みんなが生きやすい地域づくりをめざして取り組んでいる。
東京都多摩市永山1-5 ベルブ永山5F
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