「三池 終わらない炭鉱の物語」〜今も生き続ける炭鉱の歴史とその町を見つめて〜 |
日本最大の鉱山・三池炭鉱が閉山して10年。しかし、炭鉱の女たちのエネルギッシュな生き様やCO中毒後遺症に苦しむ元炭鉱員とそれを支える家族の姿は、今なお炭鉱の歴史が続いていることを脈々と物語っています。 戦後日本の産業発展を支えた炭鉱の歴史を振り返るとともに、そこで生き抜いた人々の声に耳を傾けることで、また新しい時代に向かっていく活力が生まれてくるーーそんな生命力に溢れた映画です。 ゲストに熊谷博子監督をお迎えして、その真実に迫ります。 |
■語り継ぐ人たちの言葉 |
○親子3代で炭鉱に松尾さん おばさん連中はたくましかったですもんねぇ。お風呂から帰るおばさん連中は、腰巻1枚、腰に巻いて、肩に濡れダオルをパッと掛けて、もうおっぱいもなんもブラブラですよ。のっしのっしって歩いてたような感じですね。 ○戦時中、白人捕虜として炭鉱で働かされたレスター・テニーさん どうしたら働かないですむか必死に考えたんです。そのためには腕を折ったり、指をつぶしたりしました。脚や肩の骨をつぶす者、腕を折る者、できることは何でもやりました。 ○炭鉱事故で夫がCO中毒になった首藤心子さん 一口に38年て言いますけど、一日一日365日、1年間掛けるの38年間ですよね。言葉には言い尽くせない苦労と悩み、悲しみ。一番人間の大事な脳をやられていますよね。で、外に見えない。まったく別人に変えられた人間破壊ですよ。これ、どうしてくれる。 |
■公式ホームページ |
http://www.cine.co.jp/miike/ |
■熊谷博子監督プロフィール |
1951年東京生まれ。戦争、原爆、麻薬などさまざまな社会問題を追い、これまで各テレビ局で50本を越すドキュメンタリー番組を作る。一方ドキュメンタリー映画でも、戦時下のアフガニスタンに生きる人々を描いた『よみがえれカレーズ』(89年 土本典昭と共同監督)、自らの育児経験をもとにした『ふれあうまち』(95年)、日本の女性監督たちの格闘を描いた『映画をつくる女性たち』(04年)など多数監督する。 ○監督の言葉 三池炭鉱の廃坑跡に足を踏み入れたその瞬間です。地底から、働いていた人の声が本当に聞こえたような気がしました。その時から炭鉱(やま)の本当の声を聞こうとする、私の長い旅が始まりました。炭鉱の残した人とものは、あまりに力強く魅力的でした。なのにその足あとを消したい人がいる。怒りが湧き起こりました。 |
■日時・会場■ |
2007年4月8日(日) 会場:ベルブホール(多摩市永山公民館) (ベルブ永山5F・京王・小田急線永山駅下車徒歩2分) |
■入場料■ |
前売:大人:1000円 当日:大人:1200円 こども:500円 (大人は高校生以上、こどもは4歳〜中学生) |
■チケット販売■(3月13日(火)から販売) |
ベルブ永山(休館日・祝日を除く午前9時〜午後5時) ときわ書房聖蹟桜ヶ丘店(聖蹟桜ヶ丘オーパ5F) |
■スケジュール■ |
12:00-13:43 第1回上映 |
14:30-16:13 第2回上映 |
16:15-17:05 トーク:熊谷博子監督 |
17:30-19:15 第3回上映 |
*開場は各回上映開始の15分前 *3回の上映いずれかをご覧になった方はトークをご覧になれます。 |
主催:TAMA映画フォーラム実行委員会 問い合わせ:TAMA映画フォーラム実行委員会事務局 TEL:080-5450-7204(直通)、042-337-6661 (多摩市立永山公民館内) E-mail: event_at_tamaeiga.org(_at_を@に変えてお送りください) |