11月29日(土) ヴィータホール
舞台は学生劇団。師岡と上級生の忍はとあるコンクールへの出場を目指していた。「報われないよ」そんな仲間の声をはねのけ、ついに忍の戯曲が選考を通過する。
それでも、1本の芝居を作っていく。私にとって2人の話、誰かにとって1人の話。
1991年生まれ、埼玉県出身。慶應義塾大学卒。大学で演劇サークルに所属する傍ら、映画サークル爆裂☆みはら帝国(セイシュン系)の旗揚げに参加、後継サークルのBMTにて本作を製作。本作が初監督作品。第26回東京学生映画祭にて観客賞受賞。
大学卒業を間近にひかえた時期に生まれたのっぴきならない思いから製作した作品です。(もしかしたら、そんなのっぴきならないことなんて本当はどこにもなかったのかもしれないけれど。)拙い作品ですが、少しでも楽しんでいただけると嬉しいです。
夏の大会で敗退したサッカー部。3年生マネージャーは例年そこで引退するが、菜津は冬の選手権まで残ることをキャプテンの豪と誓い合う。しかし周囲には理解されず、豪もチームメートからの信頼の無さが浮き彫りになっていく。
2人の周りの景色は次第にズレていった。
1989年生まれ、秋田県出身。大学4年の時、ニューシネマワークショップ(NCW)に入学。在学中、『舞い散る夜』、『ぶらざぁ』を製作。『ぶらざぁ』は江東シネマフェスティバルで推薦作として上映された。NCWアクターズワークショップとの企画で新作の短編『ぺい』が完成。
甘いだけじゃない、「生きること」のしょうもなさや苦さも学んだ青春時代。これはそのまっ只中にいるサッカー部マネージャーの物語です。
いつものなんでもない風景が突然胸に刺さってきたことがあって、
きっとそれはみなさんにもあって、みなさんバラバラで、
そんな視線がたくさん入り乱れた映画を撮りたいなと思いました。
地図の調査員優二の部屋を「前の住人」だった亮子という女が当時同棲していたゴトウという男に会いに訪ねてくる。その後、優二の友人西田がその部屋で幽霊を見たと騒ぎになる。優二は再会した亮子からゴトウが既にこの世にいないことを告げられるのだが……。
1980年生まれ、東京都出身。2005年多摩美術大学映像演劇学科卒業。卒業制作『人はいない』はイメージフォーラムフェスティバル2005入選受賞後、ロッテルダム国際映画祭2006に正式招待され評価を受ける。06年『パーク』製作。
私が作品を作る上での大きなテーマは「死」です。今回は日常の中にべったりと貼り付いているような死から始まり日常を乗り越えた生と死が共存する様な世界観を作り上げたかった。それが行き着く先は誰も見たことがない「自分の死」に通じる世界観なのではないか、物語からの逸脱や混沌を呼び込むことがそこに通じる一つの方法なんじゃないかと確信もないまま完成したどこにも着地しない映画です。
人生が交差する市役所・戸籍課で働く花村美幸。三十路も目前、彼氏無し、父との2人暮らし。この淡々として生活が続いていくと思っていた。
しかし、弟の結婚宣言をきっかけに、現実が美幸に直面するのであった……。
1984年生まれ、静岡県静岡市出身。日本映画学校在学中に初監督作『ヤギ、おまえのせいだ』を製作。第6回 田辺・弁慶映画祭に入選。現在、助監督として現場に参加する一方で、自身の監督作品を製作している。新作『ひとまずすすめ』と各地を旅するのが、いまの楽しみである。
「結婚」「家族」「夢」「幸せ」……。
人は生活をしながら、多くの葛藤を抱えていないでしょうか?
ふと直面する出来事が、何気なく過ぎてゆく日々の中で、足を止めるきっかけとなることがあります。
そんなとき何を想うのでしょうか?
映画「ひとまずすすめ」には戸惑いながら自分自身の心と声に耳をすまして問いかける姿があります。
是非、その姿をご覧頂ければと思います。
みちると新田舞は同じ陸上部のエースと部長の高校2年生。夏休み目前の学校も、代替わりしたばかりの部活も、なんとなく落ち着かない雰囲気である。ひょんなことから互いの秘密を共有した2人は仲良くなるが、新田が部活をやめてしまい……。
1991年生まれ、神奈川県出身。立教大学映像身体学科にて万田邦敏教授のもと劇映画の演出について学びながら、自主映画製作サークル「シネマトグラフ」にて自主映画の製作に携わる。本年、映画美学校第17期初等科を修了。
誰でも簡単に映像が撮れてしまう時代で、自分が撮りたいものを探すことは難しいことでした。今回それをみつけることができ、またひとつの映画として完成することができたのは、スタッフ・キャストはもちろん、支えてくれたすべての方々のお陰です。
そしてこのような形で沢山の人に観ていただく機会を頂けたこと、大変嬉しく思います。
みちると新田が駆けて行った先、それはきっとあなたのもとです。
「在日が嫌い」と話す男キムは利き腕の力を失くした韓国籍の在日朝鮮人で、生活保護費で女を買っている。その女・櫻は夫から激しいDVを受ける日本人。櫻の優しさに惹かれるキムと、キムと逢瀬を重ね、人を愛する感覚を取り戻していく櫻。朝鮮と日本、破滅的な男女が書き殴る、反抗のメロドラマ。
1984年生まれ、神奈川県出身。東京藝術大学大学院・映像研究科に在学。初監督作品の本作が第26回東京学生映画祭実写部門グランプリ、映文連アワード2014パーソナルコミュニケーション部門・部門優秀賞受賞、第18回水戸短編映像祭入選。
ノイジーな初監督作品ではありますが、既存の在日映画に対するアンチテーゼとして製作しました。立場が決定的に異なる男女の有機的な合体、そして「負のスパイラルからは容易には抜け出せないけれど、それでも前を向かなければならない」というメッセージを込めました。決して軽いテーマの作品とは言えませんが、楽しんで頂ければ幸いです。
ゲストコメンテーター:西ヶ谷寿一プロデューサー、日向朝子監督
1970年生まれ、静岡県出身。2003年、東京テアトルに入社。新人監督の商業デビュー企画発掘と育成を企画の根幹に据え、井口奈己監督『犬猫』(04年)、『人のセックスを笑うな』(08年)、富永昌敬監督『パビリオン山椒魚』(06年)、『パンドラの匣』(09年)、沖田修一監督『南極料理人』(09年)、『横道世之介』(13年)、真利子哲也監督『NINIFUNI』(11年)などを手掛ける。最新作は熊切和嘉監督『私の男』(14年)。
1978年生まれ、東京都出身。日本大学芸術学部映画学科卒業後、1年間CMの制作を経験し、そののちフリーランスで映画の脚本や演出を始める。数々の短編制作を経て、2010年『森崎書店の日々』で劇場長編デビュー。今年は監督・脚本を務めた『好きっていいなよ。』(14年)が夏より全国ロードショー。その他主な作品に『Presents~合い鍵~』(06年)、脚本作品に『吉祥寺の朝日奈くん』(11年)などがある。
司会:岡村いずみ氏、mimpi*β氏
1989年、神奈川県生まれ。象使い(ラオス国家資格)の資格を持つ。大学在学中に「non-no」専属モデルとして活動。テレビ東京『食べるダケ』、WOWOWドラマ『グーグーだって猫である』など。CM『ハウスメイト』『みずほフィナンシャルグループ』。舞台・演劇チーム渋谷ハチ公前 渋ハチプロデュースVol.5『はじまりのある曲線』に出演。(12/2~7新宿タイニイアリス)
シンガーソングライター、女優。mimpi(ミンピ)=インドネシア語で「夢」という意味。2004年より音楽活動を開始。弾き語りやバンドスタイルなど独自の世界観でライヴ活動を展開。渡部亮平監督映画『かしこい狗は、吠えずに笑う』(11年)の主演に抜擢されたことから女優としての活動も始め、エンディングテーマ「カメレオン」を提供。
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