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上映作品

観る音楽、聴く映画

映画が大好きな人も、音楽が大好きな人も、同じ空間で楽しめる企画です。音楽と深く交わっている作品の上映とトークを通して、音楽×映画の素敵な魅力を立体的に味わって頂きたいと思います。ライブへ行くように、フェスへ行くように、ゆったりまったりみんなで映画を楽しみましょう!No music No movie!

11月30日(土)パルテノン多摩小ホール 第1部

10:30~10:56
ただいま。
10:56~12:04
管制塔
※『自分の事ばかりで情けなくなくなるよ』上映前に池松壮亮氏第5回TAMA映画賞 最優秀新進男優賞 授賞式あり
12:30~14:16
自分の事ばかりで情けなくなるよ
14:16~14:55
トーク
ゲスト:松居大悟監督、池松壮亮氏、尾崎世界観氏(クリープハイプ) 司会:小川智宏氏(ROCKIN’ON JAPAN編集部)

チケット料金

  • 一般 前売:1,200円 / 当日:1,400円
    子ども(4歳~小学生) 前売:800円 / 当日:900円

Lコード:38155

ただいま。

  • 2013年/コトリフィルム配給/26分
  • 監督・脚本=島田大介
  • 撮影=藤井昌之
  • スタイリスト=伊賀大介
  • エンディング曲=RADWIMPS「ブリキ」
  • 出演=小松菜奈、宇野祥平

ストーリー

親を亡くし長野県に移らざるを得なかった高校生のスミレ(小松)は、心の整理のために家族と共に育った地に行こうと決心する。自営で内装業を営んでいるが、あまり仕事がなく新宿をフラフラしていたチマト(宇野)の前に突然スミレが現れ、二人の南相馬までの旅が始まる。興味本位で始まった旅だがチマトは初めて被災地に訪れて見た景色を通して気持ちが変化していき、人として生きる意味をすみれと共に探しにいく。

管制塔

  • 2011年/ROBOT製作/ソニー・ミュージックエンタテインメント、SMEレコーズ配給/1時間7分
  • 監督=三木孝浩
  • 脚本=持地佑季子
  • 主題歌=Galileo Galilei「管制塔(acoustic)」
  • 出演=山崎賢人、橋本愛、松田美由紀、利重剛

ストーリー

日本の端、最果ての街・稚内で生まれ育った中学生・藤田駈(山崎)は、どこにも自分の居場所を見つけられずにいた。ある日、ムーミンに出てくるミィのような転校生・滝本瑞穂(橋本)と出会う。家庭の事情で転校を繰り返していた瑞穂も、自分の居場所を見つけられないでいた。二人は惹かれ合うようになる。駈は家の倉庫で、古いギターを見つける。それをきっかけに、駈と瑞穂はバンドを結成する。

コメント

まだ中学生時代の記憶が新しい人にももちろん響くであろうが、あの時代から遠く離れてしまった大人にこそ見てもらいたい映画である。冬の朝に心を澄まして観てみたい。

この映画の最大の魅力は橋本愛。「あまちゃん」で橋本愛に注目した人にもオススメしたい。彼女は本心を見せず強がる役がよく似合う。「あまちゃん」のユイちゃんと重なる部分もあるけれど、2011年当時の危うさと少女らしい可愛さはこの作品でしか見られない。10代という貴重な年代にその時期ごとの成長がスクリーンに収められている、まさしく「映画女優」と言える存在。

そして、この映画のもうひとつの魅力は音楽。北海道出身のバンド「Galileo Galilei」が初めて作ったオリジナル曲「管制塔」からインスピレーションを受けてこの作品は作られた。若さと切なさあふれる歌詞はそのまま作品世界に通じている。駈が劇中で搾り出すように歌う姿とラストに流れるGalileo Galileiの「管制塔」が重なり、深い余韻を残す。(黒)

自分の事ばかりで情けなくなるよ

  • 2013年/CONECTS LLC製作/SPOTTED PRODUCTIONS配給/1時間46分
  • 監督・脚本・編集=松居大悟
  • 原案=尾崎世界観(クリープハイプ)
  • 音楽=クリープハイプ
  • 出演=池松壮亮、黒川芽以、山田真歩、大東駿介、安堂聖、尾上寛之、クリープハイプ

ストーリー

元恋人のことが頭から離れない風俗嬢(安堂)、大好きなバンドのライブ当日に残業する羽目になってしまったOL(山田)、ある歌姫の熱狂的ファンであるオタク青年(大東)、トレーラーハウスで生活する青年(池松)と家出少女(黒川)。思うようにいかない現実にいら立ちを募らせるばかりだった彼らの人生が、徐々に交差していく。

コメント

クリープハイプの曲にはいつもハッとさせられる。そして、自分のなかにあるどうしようもない気持ちや感情にヒットして、満員電車の中や人ごみに紛れた時、思わず泣きそうになる。

映画『自分の事ばかりで情けなくなるよ』を観た時も、まさに同じような感覚になった。(そして、大好きなバンドのライブのスタートに残業で間に合わないOLのお話では堪えきれず泣いてしまった。。。)

それにしても、人生って本当にどうしてこうもさまざまな人がいて、色々なことがあるのでしょうね。なんにもない時はなんにも無いのに、重なるときはどんどん重なるし。時々ふとしたタイミングで勝手に落ち込んで、うまく行かなくなって、もう自分1人の世界だけで生きていけたらどんなに楽か……と思う時もある。けど、やっぱり誰かや何かに助けられたり、支えられていることに気が付いて、安心して、またいつの間にか笑ってるし。

もうとにかく、心をなぐられる覚悟で106分。さまざまな想いを抱えた、今を生きている多くの人に観て頂きたい。きっと何かに気付けるはず。(矢)

トーク

松居大悟監督、池松壮亮氏、尾崎世界観氏(クリープハイプ) 司会:小川智宏氏(ROCKIN’ON JAPAN編集部)

松居 大悟 監督Matsui Daigo

1985年生まれ、福岡県出身。演劇ユニット“ゴジゲン”主宰、全作品の作・演出・出演を手掛ける。演劇のみならず、2009年にNHK「ふたつのスピカ」ではでは同局最年少となる脚本家デビューを果たす。沖縄映像祭2010では自身が監督・脚本を手掛けた『ちょうどいい幸せ』でグランプリ受賞。 12年2月商業映画の初監督作『アフロ田中』が公開。本年『男子高校生の日常』も公開となり、映像作品での活動を積極的に行なう。クリープハイプの作品に関しては、昨年のメジャーデビューからミュージックビデオ、短編映画を手掛けている。

池松 壮亮 氏Ikematsu Sosuke

1990年生まれ、福岡県出身。2000年に10歳でミュージカル「ライオン・キング」でデビュー。『ラストサムライ』(03年)で映画デビューし、第30回サターン賞若手俳優賞にノミネート。主な出演作に『鉄人28号』(05年)、『DIVE!!』(08年)、『半分の月がのぼる空』(10年)、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(11年)など。来年には『愛の渦』(三浦大輔監督)、『ぼくたちの家族』(石井裕也監督)、『春を背負って』(木村大作監督)の公開が控えている。

尾崎 世界観 氏Ozaki Sekaikan

2001年結成をしたクリープハイプのVo./G。インディーズ期間を経て12年4月にアルバム「死ぬまで一生愛されてると思ってたよ」でメジャー進出し、13年7月24日にシングル3作を収録した2ndアルバム「吹き零れる程のI、哀、愛」をリリース、初登場オリコンウイークリーチャート6位を記録。10月11日から全国ツアー「秋、零れる程のクリープハイプ」を開催。

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